To Be a Good Company
People of TOKIO MARINE

リスクのプロとして、社会にこれまでにない価値を提供する。

グローバルコース

田村 壮司 Takeshi Tamura

コーポレート部門 2014年入社 理工学研究科修了

保険のスタンダードが変わりつつある今、私たちの使命は、日々変化している世の中に魅力ある商品・サービスを提供し、お客様に"あんしん"をお届けすること。大学で学んできたことを活かし、将来は、数理統計学の視点から時代の新たなニーズを捉えた商品を開発することに挑戦していきたい。

人々の健康や、暮らしの安心安全に関わる社会的意義の高い仕事

私の所属する個人商品業務部・第三分野グループは、傷害保険、旅行保険、休業補償保険、医療保険、がん保険、介護保険等の個人向け商品・サービスの開発を主な業務としています。担当商品は人々の健康や、暮らしの安心安全に関わるため、開発を担う私たちも社会的影響の大きさを日々実感します。近年では、「がん対策基本法」や「育児・介護休業法」の改正を受け、働きながらがんの治療を受ける方を支援する保険や、要介護になった方を支える保険を開発するなど、社会の要請に沿った新しい保険商品を開発、販売しています。日々変化する世の中のニーズに、魅力ある商品・サービスを提供し、お客様に"あんしん"をお届けすることが私たちの使命です。
その中で、私が主に担当しているのは、クライアントのニーズに応じて、オーダーメイドの商品をつくる業務です。営業担当と密にコミュニケーションをとりながら、ニーズをヒアリングし、まだ世にない商品やカスタマイズした商品を開発することで営業部門を支援しています。商品の開発は一人では行えず、数理や約款、システムなど専門スキルをもったメンバーと協力し、チームで行います。クライアントのニーズを正しく商品に反映させることが重要になるため、営業と商品開発チームとのパイプ役である私が「クライアントと営業が求めていること」をしっかりと理解し、腹落ちさせてから開発チームメンバーに共有するよう努めています。

入社3年目で"個人事業主支援" "地方創生"に貢献する業界初の商品を開発

年次の浅い自分がチームをまとめ、期日までに商品をつくり上げることは大変ですが、クライアントから喜ばれ、当社を選んでいただけた時は大きな達成感が得られます。中でも、印象に残っているのは、大企業であるクライアントの二―ズに応じて、従業員向けのがん保険を開発したことです。近年、医療や薬の進歩によってがんの治療は、入院治療よりも通院しながらの治療が主流になりつつありますが、クライアントのニーズもそこにあり、通院に特化した保険がほしいとのことでした。営業担当と協力し、商品開発チームメンバーと検討を重ね、ご希望に沿ったがん保険を設計し提案したところ、大変に喜ばれ、結果的に多くの従業員の皆さんに当社のがん保険を選んでいただけました。

もうひとつ、個人事業主向けの事業性ローン担保保険を開発した際には、この仕事の醍醐味を味わえた気がします。大手地方銀行より、個人事業主が多いという地域の特徴にあった保険提案の要望を受け、開発に着手しました。住宅ローン借り入れに伴い万が一に備えた保険を付けるケースはよく知られていますが、事業性ローンにも同じ考え方ができないかと考えました。銀行から融資を受ける個人事業主の方が、7大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞等)に罹患してしまったときに、毎月のローン返済額を保険金としてお支払いするもので、融資を受ける側も行う側も安心につながります。これが業界初となる新しいタイプの保険付きローンだったので、新聞や経済ニュースで紹介されました。業界の注目を得られたことも嬉しかったのですが、それ以上に、個人事業主の皆様、個人事業主への融資を担う地方の金融機関の潜在的なニーズにお応えできたことに大きな意義を感じました。この商品が、個人事業主の皆様の新しい事業への「挑戦」を支援し、"地方創生"にも貢献できるのではと期待しています。

「明日は今日と違う自分になること」に心がけ、自身が成長を続けたい

当社には新人でも、大きな裁量が与えられており、さまざまな挑戦をさせてもらえる環境が整っています。特に大きな挑戦だったのが、担当商品の全店の売上予測を行ったことです。上司から、やってみないかといわれた時には、正直驚きました。私が算定した売上予測が他部門の予測と合算され、計画値として投資家向けにも表されるという非常に責任の重い業務です。仮に予測が実際の業績と1%乖離が生じると、金額にして十数億円のズレが生じることになり、経営計画の信頼度や株価にも影響を与えかねません。上司からは許容できるズレは「±0.1%」と言われており、それを達成するには、算出根拠となるロジックをいかに組み立て誤差の少ない数値を積み上げるかが極めて重要になります。予測のロジックから最終的な売上予測および経営陣への説明までを一貫して任せてもらい、最近では、周囲から問い合わせや相談を受ける場面が増え、自らが成長し信頼されつつあることを実感しています。
今後は、数理統計学を駆使し保険商品のプライシング(保険料率の算出)に挑戦したいと思っています。新商品の開発時は統計データが少ないですが、データがないと言っていると新しい商品はなかなかできません。過去のデータがない分野でも、どのような根拠に基づいて定量化、数字にしていくかが商品開発において非常に重要です。現在はクライアントの様々なニーズを伺える業務を担っていますので、この経験を活かし、将来的には数理の視点から新商品を開発することに挑戦したいと思っています。

私が東京海上日動を志望したのは、目標になる人がたくさんいると感じたからです。実際に入社して思うことは、年次や役職に関わらず、たとえ新人の提案でもきちんと筋道を立てて考えられたものであれば採用してもらえます。そういう恵まれた環境にあるので、私自身も、日々成果を求めて挑戦し続けること、明日は今日と違う自分になることを心がけています。

※仕事内容および所属部署は取材当時のものとなります。