To Be a Good Company
People of TOKIO MARINE

「リスクのプロ」として、最高レベルの損害サービスをめざす。

グローバルコース

宮原 良太 Ryota Miyahara

損害サービス部門 2007年入社 法学部卒

宮原は大学時代、部員約100名を率いる剣道部の副主将であった。そんな宮原は、今、20名近いメンバーをマネジメントするポジションに就いている。言うまでもなく、剣道部のマネジメントとは勝手が違ったが、試行錯誤する中で、最近自分なりのマネジメントのあり方が見えてきた。自分流のマネジメントとリーダーシップで現場を動かし、最高品質のサービスを提供したいと日々奮闘している。

オーダーメイドで解決策を生み出すクリエイティブな仕事

私は、全国展開している大手企業や官公庁のクライアントを対象に、自動車保険の損害サービス対応を担当しています。保険は事故が発生したときに初めてカタチになります。「お客様のいざという時」に最前線で対応する私たちこそが、保険商品そのものであると言っても過言ではありません。自動車の事故に同じ事故は一つとしてなく、事故の発生状況や因果関係、損害の程度、当事者の立場や環境、感情はさまざまです。どんな複雑な事故であっても、全ての関係者に満足していただくシナリオをつくり、円満な解決に導いていくのが私たちのミッションです。そのためには、弁護士や医師などと対等に渡り合える幅広い知識と専門性、そして数々の事案を解決してきた経験に基づく高い実務能力を備えた「リスクのプロ」であることが求められます。一つひとつの課題と真摯に向き合い、オーダーメイドで解決策を生み出す、クリエイティブな仕事と感じています。

自動車リスクに対する専門性・分析力を発揮し、クライアントの企業ブランドを守る。

私のクライアントの一つに、全国津々浦々に亘り、各地域の個人や企業に密着したサービスを展開している大手ロジスティクス企業があります。もし事故を起こしてしまった場合には、車両はデザインも同じため、当該企業であることが一目瞭然となります。運送中の自動車事故やその後の対応如何によっては、その地域における企業イメージやブランドに大きな影響を与えます。私たちのミッションは、万一の事故があった時に、迅速・円満な解決に向けたサービスを提供し、安心をお届けすることに加えて、クライアントの事故自体を未然に減らし、リスクを極小化すること。とりわけこのクライアントにとっては、事故を未然に防ぐことが企業ブランドを守る上での重要な経営課題となる。そう考えた私は、クライアントの事故削減に向けた総合提案ができないか、当社に蓄積されている全国で発生した事故に関するデータを分析しました。しかしながら、クライアント独自の傾向や事故削減策を見出すことはできませんでした。クライアントに有効な提案を何とか実現したいと考え、営業部門の担当者とともに、事故を未然に防ぐ取組みの意義を先方に説明したところ、賛同いただき、ドライバーの運行記録や運転特性など、多岐に亘る詳細データの収集に協力いただけることになりました。膨大なデータと格闘しながら更なる分析を進めたところ、事故の形態と発生原因には、いくつかの際立った傾向があることが見えてきました。分析結果とその対応策に関する提案書をまとめ、クライアントの経営トップ層にプレゼンを行ったところ、「すぐにでも対応策を実行に移したい」と高い評価をいただき、安全運転に関する研修会の企画と講師の依頼を受けることになりました。研修会には、全国の事業所から300人を超えるドライバーとリスクマネジメント担当者が参加。私の講演に熱心に耳を傾けていただき、質疑応答も活発に行われました。以来、研修会に参加された事業所では事故の発生が大幅に減っており、クライアントの企業ブランドを守る意味のある提案ができたことを実感しました。この経験を他のクライアントにも展開し、分析と提案の精度に磨きをかけています。

新人時代からのマネジメント経験を活かし、社会に影響力を発揮するリーダーをめざしたい。

私たち損害サービス部門では、入社1年目から価値観や年齢の異なるさまざまなメンバーをマネジメントしていく役割が与えられます。現在、私は職場を統括する責任者の一人として、20名近いメンバーをマネジメントしていく立場にあります。組織の方針や施策を立案し、それらをメンバーに浸透させるとともに、メンバーの人材育成にも力を入れています。当初はメンバーに対し、とにかくあるべき業務の進め方やより多くの業務知識を習得してもらうことに専念していましたが、メンバーの力をうまく引き出すことがでませんでした。試行錯誤を繰り返す中で、徐々にわかってきたことは、マネジメントにおいて大切なのは業務上の指導や支援だけでなく、日常の何気ないやりとりも含めて「自分をさらけ出し、相手の想いを受け止め、相手に真正面からぶつかる」ということです。最近はメンバーの表情やモチベーションに変化が見られ、パフォーマンスも格段に上がってきました。新人の時から多様なメンバーのマネジメント経験を積む機会を得たからこそ、実感できたことだと思います。将来は、損害サービス部門で培ってきた問題解決力とマネジメント経験を活かして、全社的な損害サービス対応や事故を未然に防ぐ取組みに関する施策を企画・立案し、当社でしか提供できない最高品質の損害サービスを実現したいと考えています。

※仕事内容および所属部署は取材当時のものとなります。