To Be a Good Company
People of TOKIO MARINE

グローバルプレイヤーとして、インフラプロジェクトの巨大リスクと対峙する。

グローバルコース

木村 弘 Hiroshi Kimura

コマーシャル営業部門 2007年入社 経済学部卒

常に大小100を超える海外プロジェクトを抱え、「語学スキル」はもちろんのこと、「世界のリスク情報」「先進のリスクソリューション」「クライアントとのタフな交渉」等が求められる日々。どんなプロジェクトであれ、最も大切にしなければならないのが誠実さ(「Integrity」)。与えられた使命と直面する課題に真摯に向き合いクライアントの信頼を得ていきたいと考える。

世界各国のインフラプロジェクトへ「影響力」を発揮

現在、経済発展著しい新興国ではインフラの整備が精力的に進められており、数々の企業が世界各地の国家規模のプロジェクトを受注しています。私のクライアントは、こうしたインフラ整備をグローバルに展開している大手重工メーカー。1世紀を超える歴史を持ち、蓄積された技術力で世界各地の発電プラントや化学プラント、鉄道などの建設工事に携わっています。
私のミッションは、クライアントのパートナーとして、世界各地で進められるインフラプロジェクトのリスクマネジメントを行なうこと。現在も100を超えるプロジェクトを担当し、関わっている国もドバイをはじめとする中東諸国、アルジェリア、オランダ、イギリス、タイ、シンガポール、マレーシアなど、世界各国に拡がっています。
インフラプロジェクトのリスクは巨大かつ複雑です。リスクが一旦顕在化するとそのプロジェクト自体への影響もさることながら、周囲へ連鎖する影響は計り知れません、あらゆる産業に影響を与え、ひいては社会・経済へ影響も及ぼしかねないのです。私の役割は想定されるあらゆるリスクを徹底的に調査・分析し、円滑にプロジェクトが進む体制を提案し、構築すること。世界各地のプロジェクトを滞りなく確実に進めるためには我々リスクのプロのノウハウは欠かすことはできません。

東京海上グループの総力でプロジェクトを前進に導く

こうしたインフラプロジェクトを担当する上で求められるスキルは多岐にわたります。一つは、「海外案件であるために求められるスキル」。プロジェクトの国・地域ごとに異なる「リスク」「法規制」「税務・送金ルール」などを完全に把握した上で、その国・地域に合致した最適な「保険プログラム」を提供しなければなりません。そしてもう一つは、「当該プロジェクトに関わるリスクを徹底的に想像し、その上で調査・分析するスキル」。インフラプロジェクト自体が専門性・個別性が高く、建設のプロではない私が、建設工事プランや提供技術、投下する設備を調べあげ、リスクを分析、調査して「保険プログラム」を設計することは、「リスクのプロ」として極めて高い専門性が求められます。
しかし何より難しいのは、「保険プログラムの設計」に至るまでに山積する難題を「インフラプロジェクトの入札」までに完全に解決しなければならないことです。なにしろ、保険プログラムが定まらない中では入札の参加すらかなわないほど、「保険プログラム」はインフラプロジェクトにおいて重要なファクターなのです。スピード感を持って、クオリティの高いアウトプットを出すために不可欠なのが「プロの力の結集」。常に商品開発部門・法務部門等の社内専門スタッフ、海外の駐在員やビジネスパートナーと密接に連携し、「チーム東京海上日動」としてあらゆるプロジェクトに対峙しています。

「信頼関係」が生むモチベーション

海外プロジェクトと言うとスケールの大きな印象を受けがちですが、実際は緻密で地道なタスクの積み重ねです。プラントの設計から想定されるリスク、プログラムのカバー範囲の規定、料率の算出、送金方法など、何百という項目を関係セクションと協議し、クライアントと交渉しながら詰めていかなければなりません。いざリスクが顕在化すれば、小さなミスや関係者間の齟齬が莫大な損害、ひいては信頼の失墜につながりかねません。気の抜けない仕事です。
そんな私のモチベーションになっているのは、世界を相手にビジネスを展開するクライアントからの「圧倒的な信頼」、そして自分自身が「チームジャパン」の一員として国家プロジェクトを支え、日本の競争力を担っているという誇りです。
世界のインフラ整備を担う基幹企業と私たちがパートナーであるという事実。それは、歴代の先輩方一人ひとり「真のパートナー」として、これまでの一つひとつのプロジェクトに真摯に向き合い、誠実に最高品質のリスクソリューションを届けることで築かれた「信頼関係」に他なりません。
この信頼の重さを受け止め、私自身も「真のパートナー」であると思える日を迎えるために、目の前のプロジェクトに誠実に向き合い、経験を積み重ねていくつもりです。

※仕事内容および所属部署は取材当時のものとなります。