To Be a Good Company

日本貿易保険
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東京海上日動

COLLABORATOR INTERVIEW

日本貿易保険
営業第一部
投資保険・引受グループ長補佐
三上 貴代
Takayo Mikami
東京海上日動
公務開発部
課長代理
染谷 宗保
Tokimori Someya

PROFILE

三上 貴代

Takayo Mikami

2011年入社、営業第一部引受グループ(現 投資保険・引受グループ)に配属。その後、審査部審査グループにおいて、石油天然ガスセクターを中心に案件の審査を担当。 現在は、営業第一部投資保険・引受グループにおいて、欧州、南部アフリカ、南米地域の案件を担当。

染谷 宗保

Tokimori Someya

2005年入社、札幌自動車営業部に配属。その後、メガバンクマーケットや大企業向けの営業を経験。2014年からは内閣官房に出向し、政府の政策運営に携わる。 現在、公務開発部にて経済産業省等の官公庁を担当。

貿易保険を通じて、中小企業の挑戦を支える。
国益を担う壮大なプロジェクトが動き出した。

日本企業が海外進出を企図した場合、懸念となるのが相手国の状況である。戦争、テロ、自然災害など、当事者ではどうすることもできない不可抗力リスク。それをカバーするのが貿易保険だ。元々は政府(経済産業省)が運営してきたこの事業を受け継いだのが日本貿易保険(NEXI)。そして、東京海上日動が加わり新たなプロジェクトとして動き出した。

NEXI×東京海上日動
『官民連携』がもたらす価値

貿易保険事業は、輸出振興という政策的見地から経済産業省が運営してきた。2001年にNEXIが貿易保険事業を引き継いだものの、政策金融機関として日本政府の政策実現に貢献することが期待されている。
「例えば、高速鉄道システムや発電所などのインフラの輸出、資源・エネルギー・食糧の安定供給確保など、政策的重要度の高い案件の支援、中堅・中小企業の海外取引・農林水産業輸出の支援などがあげられます。」と三上氏が言うように、日本経済の活性化に貢献することが使命となっている。
近年では、中堅・中小企業の海外投資意欲が高まっており、これを支援することも重要な任務となった。しかし、海外進出の際の不可抗力リスクに対する保険があることを、中小企業の経営層はほとんど知らない。せっかくの事業意欲に水を差しかねない現状に鑑みて、中堅・中小企業を対象とした民間損害保険会社からのアプローチが必要であった。
「貿易保険は、相手先の国における戦争や自然災害など、当事者の責任ではない不可抗力リスクである『非常危険』と、取引先または融資先の倒産・不払いリスクである『信用危険』をカバーします。日本企業による在外法人設立などの投資を対象とする海外投資保険は、非常危険をカバーする保険です。中堅・中小企業の海外投資の増加が見込まれる中で、相手国の政治的な混乱に起因する問題などに直面する企業が増えると予想される一方で、NEXIだけでは海外投資保険の認知度がなかなか高まらないという課題がありました。これを解決する手段として、民間の損害保険会社とタッグを組み、我々は非常危険に対するこれまでのノウハウを提供する『官民連携』が望ましいということになりました。」(三上氏)
そこに名乗りをあげたのが東京海上日動である。経済産業省・NEXIを担当している染谷は、この一連の動きをいち早くキャッチした。

中小企業の挑戦を支えたい
東京海上日動の情熱に感銘

「海外投資保険は、非常に公共性の高い保険です。中小企業の海外進出という挑戦を支えることで日本経済の活性化に貢献することができる。『世のため、人のため』、より大きな使命を担うチャンスと捉え、真っ先に名乗りをあげました。」と染谷。
その熱意と提案力をNEXIは高く評価した。
「海外投資保険を通じて中堅・中小企業の挑戦をサポートしたいという強い意欲に感銘しました。具体的な商品開発に向けた担当部門同士で顔を合わせた最初のミーティングが忘れられません。初回から長時間にわたり商品コンセプトの熱い意見交換が行われ、事前に用意された何十ページにも及ぶ資料を目にした際、東京海上日動の並々ならぬ気合いを感じました。また、海外投資保険は、投資に関する法制度などを踏まえた事故の認定が必要であるなど難しい側面があります。それを十分にご理解の上で、本件実現に関する具体的かつ実効性の高い提案をいただいたことが決め手となりました。」(三上氏)
「日本全国377の拠点と約5万店に及ぶ販売代理店、全世界の45か国と825拠点を有する強力なグローバルネットワークも東京海上日動の強みです。それらを駆使して、一斉プロモーションや海外投資保険のセミナーを随時開催するなど、認知向上への取り組みは始まっています。すでに中国に工場をもつ製造業のお客様にもご加入をいただき、手応えを感じています。」と染谷は意気込む。

日本の力を世界へ
国益の最大化を目指して

これまで、海外投資保険の存在を知らないがゆえに、海外進出のリスクを前に挑戦を断念した企業も存在する中、日本市場が縮小に向かい、数多の中小企業が海外に視線を向けている。海外投資保険は、そうした中小企業の新たな挑戦の礎になるだろう。今回のアライアンスは大きな意義をもつと言える。
「NEXIは、政策金融機関として民間の損害保険会社では取り切れないリスクを引き受けることができます。また、各国が持ち合わせている特有のリスクであるカントリーリスクについての知見もあります。東京海上日動には、全世界に広がるグローバルネットワークと顧客接点を通じて培ったきめ細かなサービス提案力があります。両社の強みを合わせることで、中小企業の課題を払拭し、海外挑戦を後押しする。日本経済の健全かつ安定的な発展につながる重要な国益のひとつで、大きな意義をもつアライアンスです。」と三上氏がその意義を強調する。
「海外投資保険の認知を広めること。それは、保険を必要とする企業にしっかりとお届けすることを意味します。また、お互いの強みを掛け合わせることで社会に新しい価値を提供することがアライアンスの意義だと考えます。そのために、いま、社会は何を求めているのか。ビジネスはどう変わろうとしているのか。しっかり見据えることが大事だと思います。」(染谷)。
政府機関と民間損害保険会社という立場も強みも違う両社が手を結んだ協業。しかし、互いに通底している志は同じである。国益に貢献し、社会に新たな躍動をもたらすこと。損害保険は、それほどまでに重要な役割を担っている。契約締約の日、両企業の経営が顔を合わせ、調印式に臨んだ。その事実こそ、このプロジェクトの大きさを物語っている。