To Be a Good Company

Money Forward
×
東京海上日動

COLLABORATOR INTERVIEW

マネーフォワードホームカンパニー
PFM事業本部
プロダクトマネジメント部
部長
西方 夏子
Natsuko Nishikata
東京海上日動
デジタルイノベーション共創部
プロジェクト推進室
課長代理
大澤 冬樹
Fuyuki Osawa

PROFILE

西方 夏子

Natsuko Nishikata

ソニー株式会社にて、ソフトウェア開発に従事。退職後の2009年から個人でiOSアプリの開発を始める。
その後アプリ開発やプログラミングに関連する本を数冊執筆し、2016年2月より株式会社マネーフォワードに在籍。
現在はマネーフォワード MEのプロダクトマネージャーとして、サービスのコンセプト策定および、開発の責任者を担う。

大澤 冬樹

Fuyuki Osawa

2011年入社、企業向けの営業第一線を経験した後、コーポレート部門へ異動しコマーシャル営業部門における営業戦略の企画・遂行を担当。
現在は新設されたデジタルイノベーション共創部にてデジタルプラットフォーマーとのアライアンスによるビジネス共創をミッションに負う。

"テクノロジー"と愚直な"想い"が、
損害保険の可能性を無限に広げていく。

家計簿アプリシェアNo.1*、現在900万人を超える人々が利用するMoney Forward ME。このプラットフォームに「保険」というカテゴリーが追加された。マネーフォワードと東京海上日動のコラボレーションによる成果だ。

しかし、これはほんの第一歩に過ぎない。今回のアライアンスに至る背景や、サービスを通じた社会貢献を見据える想いに迫った。

このコラボレーションは、保険会社としての視点を変えるきっかけになる

家計簿アプリMoney Forward MEを皮切りに個人や法人、あらゆる人々のお金の課題を解決するサービスを次々と世に送り出しているマネーフォワード。2012年の創業以来、ユーザーから圧倒的な支持を得て成長を続けている企業だ。140年の歴史と伝統をもつ東京海上日動は、同社とのアライアンスに何を企図したのか。

「私たちは長い歴史と伝統の中で、日本全国そして世界中に強固な販売ネットワークを築くことができました。これは時代が変わっても揺るぎない私たちの資産です。一方で、テクノロジーが社会に定着していく中で、これまで少なかったデジタルを活用した顧客接点を増やしていくことも大切です。マネーフォワードは、そうした顧客接点を多く持ち、常に顧客の声を吸い上げてサービスや事業開発に活かす仕組みを構築しています。今回の協業は、保険会社として当たり前だと思っていた視点を変えるきっかけにもなるはずです。」と語るのは、デジタル共創部プロジェクト推進室で本アライアンスを牽引する大澤である。

一方、Money Forward MEのプロダクトマネージャーとして、サービスの世界観やユーザビリティなど、すべての責任を担う西方氏は続ける。
「Money Forward MEは、様々なお金の動きを"見える化"したいという思いがあります。ユーザーにとってのベネフィットを追求するためには、可視化できる領域を広げる必要がありますが、その中で保険は、自身の加入内容を網羅的に把握しづらい部分があると考えていました。そうした課題を解消し、ユーザーのためにより意義のあるサービスにしたいと検討を進めてきました。東京海上日動は協業決定後も、様々なハードルが出てくる中で愚直にそれらを解決しながら一歩一歩前進していく姿勢があり、私たちが向いている方向性と非常にマッチしていると思います。」

ミッションとその先に見据える社会課題への挑戦

『お金を前へ。人生をもっと前へ。』というミッションを掲げ、ユーザーの人生を飛躍的に豊かにすることで、より良い社会に貢献することを目指すマネーフォワード。それは、損害保険を通じて様々な人々の挑戦を支え、『世のため人のため』に貢献する東京海上日動の理念と重なるものがある。
「社会課題を見据えて様々なことにチャレンジしている点もマネーフォワードとの親和性を感じます。」と大澤は語る。

「例えば、Money Forward MEのデータを活用した認知症の早期発見へのチャレンジ。家計簿のデータを見ていくと、例えば何度も同じ買い物を繰り返しているなど、認知症特有の行動を把握することが可能だと考えています。認知症に関しては、東京海上日動も認知症に対応する保険商品を開発、販売するなど本気で取り組んでいます。マネーフォワードが持つデータと東京海上日動が持つ商品やノウハウを掛け合わせ、認知症に関する画期的なサービスを共創していくことも、将来的には可能だと思います。」(大澤)

「ただ、認知症に限らず大切なのは、テクノロジーを通じてデータや課題を抽出することが目的ではないということ。あくまで目的はユーザーに価値を提供することです。私たちは、ユーザーフォーカスという行動指針を掲げ、常にユーザーを見つめ続け、本質的な課題を理解することに注力しています。」と西方氏。

「その姿勢には本当に感銘を受けます。ユーザーの声を最優先に考えたコンテンツ作りに加え、常にユーザーの視点に立って、アプリ内のボタンの位置、大きさ、色など、UX(ユーザー・エクスペリエンス)の細部をこだわり抜き、UI(ユーザー・インターフェース)を作り込んでいく過程においても学ぶことが多いです。最先端の技術と考え方をお互いで共有し、ベストな共創の実現に向けて試行錯誤しています。」と、大澤も同調する。

ユーザーの困りごとの裏側に課題の本質が隠れている

さらに、西方氏は目に見えている課題は本質的なものではないと語り、ユーザーフォーカスに込められた本質的な課題への理解について言及する。

「例えば、家計簿を付けている人は、節約したいという気持ちが根底にあります。でも、節約することがゴールではない。きちんと資産を把握できて、状況を理解したらお金を使うようになるかもしれない。もっとお金を使って楽しい毎日を送れるかもしれない。『お金を前へ。人生をもっと前へ。』というミッションには、お金の不安が解消されて前へ進めるとか、自分に投資できて人生が楽しくなるという意味も込められています。節約だけが課題解決の道ではありません。ユーザーが気付いていない課題、その裏側にある要因に視点を置き、仮説を立てる。仮説が違っていたら、また立て直す。その繰り返しが本質的な課題への理解につながり、ユーザーが抱える真のニーズにマッチした本当の価値を提供することにつながっていくと考えています。」(西方氏)

「ディスカッションを通じて、ユーザーフォーカスの視点やビジネスを形にしていく時間を共有できる。単なる協業ではなく、経験というかけがえのない資産を得ていると言えます。また、テクノロジーを組み合わせることで、損害保険の可能性を大きく広げることができます。例えば、度重なる自然災害という課題。お客様は一刻も早く保険金の支払いを受けたいと思っています。銀行口座と連携しているマネーフォワードとの協業により、広域な災害が起こった際には連携したメインバンクの口座に即時で保険金が支払われる。そんな世界観を目指すことも可能なのです。」(大澤)

単一の顧客接点ではなく、顧客と長く接点を持つことで、ニーズの種となる課題を継続的に抽出し、最適なタイミングで最適な損害保険を提案する。そんな世界がすでに現実となりつつある。それを支えるのがテクノロジーの力だ。そして、課題の本質を見抜き、実現に向けて愚直に問題を解決しながら一歩一歩前進していく人間の力もまた重要である。そうした力の源となるのは、社会をより良いものにしたいとい想いである。マネーフォワード×東京海上日動、その数式の先に損害保険の可能性は無限の広がりを見せている。

∗ 実査委託先:楽天リサーチ / 調査手法:インターネット調査 / 調査日:2017年3月23日~2017年3月27日 / 調査対象者:20~60代家計簿アプリ利用者685名