AI・データを活用し、
新たな価値創造の
根幹を担う。

10年目

新田 光 Akira Nitta

  • IT企画部門
  • 2015年入社
  • 理学系研究科卒
  • #8年目~
  • #IT・デジタル
  • #理系
  • 2015年
    入社 IT企画部 予算グループ配属
  • 2016年
    東京海上日動システムズ㈱ 出向
  • 2019年
    IT企画部 基盤グループ

※年次・仕事内容は取材時のものです。

昨今あらゆる領域で注目されているAI技術。この技術をいかに活用していくかが会社経営上重要なテーマの1つだ。将来的な当社の事業戦略や、社会から当社に求められる機能、世の中の技術進展などを総合的に見据えながら、これまでにない「東京海上日動が提供できる価値」を創造するためのインフラを作るという新たな挑戦へ。東京海上日動から日本全体にうねりを巻き起こす。

ぜひIT部門 QAもご覧ください。

保険会社の進化のために、データを利活用する方法を模索。

私の所属するIT企画部は、東京海上グループのITに関するすべてのプロジェクトの司令塔です。毎年各部門から、事故・災害対応力の強化や保険新商品の開発、デジタル技術の導入などを実現するために必須となるITに関するあらゆる要望が出され、その中から「IT×経営」の視点で取捨選択します。選択した企画に対して、プロジェクトの全体像を描き、アサインするエンジニアの人数や算出した予算をもとに社内で合意形成し、毎年数百に迫るプロジェクトが同時に進められていきます。
私のミッション は、AI・データ に基づいた更なる付加価値の追求や事業効率の向上。これまで保険会社は、お客様を「保険」という商品でお守りするために、保険契約締結等でお預かりしたお客様情報を業務運営上必要な範囲で保管・活用していました。これからは「保険」という枠組みを超えて、お客様に当社が提供できる価値の幅を今まで以上に広げていくためにも、データに基づいた更なる付加価値の追求や事業効率の向上を進めていかなければならないと考えています。

データを安全にお守りしながらそのような取り組みを進めていくためには、より高度なデータベースの整備が不可欠であり、大手SIerやコンサル担当、海外のIT企業、社内の様々な関係者など、社内外ともに多くのメンバーを巻き込みながらプロジェクトを推進しています。
社内だけでなく、社外のプロフェッショナルとプロジェクトを推進していきますので、合意形成や交渉する場面も多々あります。そうした日々の業務で特に「相手を知ることの大切さ」を感じています。相手の専門性や知識レベルを把握した上で、高度な専門性をもっている方には専門用語を駆使して詳細に。専門性をもっていない方には抽象化した表現でプロジェクトの意義などを伝える。そうした相手に合わせた細かな工夫をしていくこともプロジェクトの成功につながってくると思います。

ITの基礎を学び、様々な経験を重ねる。
現在の行動指針をつくってくれた先輩の言葉。

大学時代は理学部に所属し、宇宙関連の研究に没頭していました。学問の道を究めることも考えましたが、当時は社会のことが全くわからなかったので、とにかく社会を広く知りたい。そんな思いで就活していました。多様な産業を支えている東京海上日動なら、様々な分野と関われる。中でもITはこれから普遍的なスキルになると考えIT企画部を志望しました。しかし、入社当時はITの知識が全くありませんでした。そんな私の基礎をつくってくれたのが、入社翌年に出向した東京海上日動システムズでの経験です。
ここでは、グループ会社のITインフラの刷新や基幹システムの機能開発に従事していました。基幹システムは、業務の中枢を担う重要な情報を管理しているシステム。トラブル時は、速やかに復旧する必要があり大変な毎日でした。ある大きなトラブルに直面した時に、先輩社員にいただいた言葉があります。トラブルを起こしたことで落ち込んでいる私に「まずはトラブルによって何が起きたかを知ろうよ。それがビジネスにどんなインパクトを与えたのか。トラブルからありったけのことを学んで、次に行こう」。起きたことに落ち込むのではなく、その内容を把握して動くこと。そして、失敗から学んで次に活かすことの大切さを、激励の言葉に変えて教えていただきました。この言葉は、今の私の大切な行動指針となっています。

のちに後輩を指導する立場になり、それまで先輩からたくさんのことを教えていただいたように、私も後輩に多くのことを残したいと尽力しました。後輩を指導する中でうれしかったのは、「新田さんはそう言いますが、私はこう思います」と、常に主張してくれるようになったこと。考えを主張してくれると互いを知るきっかけになりますし、自分の学びにもつながります。
3年間の出向期間で、当社基幹システムが稼働するサーバ群をより運用品質が高く、災害にも強いデータセンターに移行するプロジェクトなど、様々な経験を積み重ねることができました。

東京海上日動から日本全国に影響を及ぼすような
新たな風を巻き起こしたい。

2019年より本社IT企画部に戻り、幾多のプロジェクトを牽引したことで、以前と比較してより高い視座をもてるようになったと思います。
私は野球が好きでよくたとえに使うのですが、東京海上日動システムズ時代は野球チームでいうキャッチャーのような存在でした。プログラマーたちと一緒に戦いながら作戦や状況に応じ、最前線で指示を出す仕事です。本社IT企画部に戻ってからは、ゲームを指揮する監督やチームの運営を統括するゼネラルマネージャーのような視点で仕事をしています。経営目線で保険ビジネスを捉え、IT企画部としてどんな施策を優先させるべきか。そうした観点で新しい技術を活用したビジネスの発展に向けてIT企画を推進していきます。

現在携わっているAIやデータを活用したプロジェクトは、会社全体で推進しているので影響する範囲は極めて広く、日々大きな責任を感じながら仕事をしています。また、新たな技術活用を当社で実現できた事例は他の企業や社会全体での技術活用を推進するドライバーにもなると思っているので、当社のみならず日本をより良くするためのインパクトの大きい仕事に従事できていることに非常にやりがいを感じています。
こうした技術活用は自分一人では何もできないと日々感じる一方で、社内外の多くの魅力的なプロフェッショナルと技術活用事例について議論することなどを通して、新たな知識や技術を知ることができ非常に刺激になっています。SIerやコンサルタントのプロジェクト推進力、海外IT企業の先進技術、当社の営業部門や損害部門での経験を踏まえビジネスとシステムの繋がりを一緒に考えてくれるプロジェクトメンバーの主体性が、仕事の楽しさの根底にあると日々感じています。
加えて、膨大な事故データや多様なリスク分析データなど、当社のアセットを活用した新たなビジネスの構築にもITの立場から関わりたい。そんな胸に秘めたビジョンが、日々の原動力となっています。