To Be a Good Company

日系企業の躍進を支えながら、
インドネシアの社会に
安心安全をお届けする。

15年目

横山 史弥 Fumiya Yokoyama

  • PT Asuransi Tokio Marine Indonesia
  • 2007年入社
  • 経済学部卒
  • #マネージャー
  • #グローバルコース
  • #8年目~
  • #営業
  • #グローバルな仕事
  • #海外駐在員
  • 2007年
    入社 海上業務部 貨物業務グループ
  • 2012年
    総合営業第二部 営業第一課
  • 2017年
    総合営業第一部 MC室
  • 2021年
    PT Asuransi Tokio Marine Indonesia(ジャカルタ駐在)

※年次・仕事内容は取材時のものです。

海上保険における多様な経験と知見のもと、グローバルな舞台で活躍。インドネシアの現地法人で日系企業の躍進を支えながら、同国の保険浸透に奮闘。デジタルプラットフォーマーとの協業により新しいサービスの社会実装にも貢献している。

インドネシアで活躍する多様な日系企業を支える。
グローバルな舞台で活躍する充実感。

現在、インドネシアの現地法人で主に日系企業向けの保険引受を担当する部署に所属しながら、デジタルに特化したローカル部隊との連携を担っています。私の主な業務は、3つあります。一つは、ローカルスタッフと連携して日系企業のリスクマネジメント向上をサポートすること。二つ目は、インドネシア第二の都市であるスラバヤに支店がありますので、支店長と連携し様々な側面から日系企業をサポートすること。そして、デジタルプラットフォーマーと協業して保険の新しい可能性を追求することも私たちの重要な役割となっています。
日系企業のリスクマネジメントに関しては、総合商社、家電メーカー、繊維関連、鉄鋼関連、製紙関連など、様々な企業を70社ほど担当しています。主に取り扱う商品は工場の火災保険です。私自身はマネジメントに軸足がありますが、時にリスクエンジニアと一緒に工場を回り、顕在するリスクを把握して最適な保険の設計やメンテナンスを行います。海外の工場が抱えるリスクは、日本と大きく異なります。日本の工場は、清潔でソフト面もきちんと管理されていますが、インドネシアをはじめ東南アジアの工場では電気系が脆弱で、電気がショートして火災に繋がるケースが多くありますのでリスクエンジニアと共に潜在するリスクまでしっかりと見極めることが大切です。

私自身も日本にいた時にはあまり見られなかった製造拠点の現場に入ることができており、その上で経営者であるお客様と対話することで、大変勉強になっています。
二つ目にあげたスラバヤ支店での任務も大切です。インドネシアは、大小様々な島々で構成されており、全国を一つの拠点でカバーするには無理があります。したがって、支店を多く置いています。日系企業が集結する第二の都市であるスラバヤ支店は、私と現地の支店長で担当しています。ジャカルタとスラバヤは、日本でいう東京と広島くらいの距離です。2ヶ月に1度くらいの割合で行き来して、現地の支店長と未取引の企業を含めてどのような提案をするか打合せをし、共に担当する日系企業を訪問しています。たとえば、スラバヤでは工場火災の保険引受が多くあるので、日本よりも工場火災が発生することが多く、定期的に訪問し、火災発生の確率を下げるような提案を行っています。

社会課題を解決するデジタルプラットフォーマーと協業。
保険の意義と可能性を広げる取り組みも。

インドネシアは、GDPこそ日本の約4分の1程度ですが、人口は日本の約2倍で世界第4位、平均年齢は日本の40代後半に対して30歳前後と非常に若く、これからも人口が増え続けるので非常に成長ポテンシャルが高い魅力的な国です。デジタルネイティブ世代がどんどん社会に進出し、国中がエネルギーに満ちていて、ちょうど日本の1970年代に似た状況だと言われています。こうした中、社会課題を解決すべく新たなデジタルプラットフォーマーが続々と誕生しています。そんな気鋭のデジタルプラットフォーマーと協業して保険の新たな可能性を追求するのが3つ目にあげた私たちの大きな使命です。同時に、確実に成長が見込まれるインドネシアの内需に対して、保険ビジネスを強化していくことが私たちの大きな経営課題でもあります。
インドネシアで私たちが手掛ける事業の一つに、ECショップで買い物をした時に自動的に保険がバンドルされる仕組みがあります。これなら万が一商品が届かなかったり、商品が破損していたりした場合にユーザーが保険金を請求できる。若く所得がまだ低い国ということもあり、保険に加入するか否かの判断をユーザーに委ねてしまうと、現地のユーザーはまず保険に入らないんです。

一方で、所得が低いので、商品のダメージがユーザーに与える経済損失や喪失感も大きい。なのでサービスの一環として、自動的に保険が組み込まれるスタイルが今は合っていると思います。小売店でも同様に、資金を借り入れる際に保険をバンドルして金利の中に保険料が含まれている。そうした仕組みを提案して社会全体に保険を広げていこうと、アイディア出し、インドネシア固有の規制との整理、ITを含めたプロセスデザインなどを専門性の高いローカルスタッフと議論しながら前に進めています。
保険がまだ浸透していない国だけに、日本とは比べ物にならないくらい保険の本質的な価値を実感することができます。また、デジタルプラットフォーマーによる新しいサービスが続々登場している反面、社会に定着するまで時間がかかるケースも多い。そこに保険をバンドルさせることで、商品やサービスに安心と信頼性を付与させる。それが、社会課題を解決に導く様々なサービスの普及を後押しする。そんな役割の大きさにやりがいを感じます。

入社以来、グローバルな舞台で様々な業務を遂行。
そこで得た経験と知見が大きな財産。

入社したのは2007年。最初は、貨物保険のリスクに見合った補償内容を設計し、保険の引受の可否から保険金額・保険料率などの条件を決める、アンダーライティングという業務に従事しました。貨物保険は自動車保険や火災保険のように保険商品としてパッケージ化されているわけではありません。リスクは貨物の種類や輸入元・輸出先によって全く変わるため、お客様にあわせてリスクや状況に鑑みて判断し、商品を設計していく必要があります。そこが難しさであり、最大の面白みでもあります。新人の時からそうした保険の根幹を担う業務に携われたことは大きな財産となっています。貨物保険は英語力が必須となりますが、小学校の時にアメリカのヒューストンに住んでいたため当初から英語力は問題ありませんでした。入社時に英語力を活かせるグローバルな業務に就きたいと希望していたので、最初の配属はその希望が通った形だと思います。
2012年からは営業部門に異動して大手総合商社や穀物メジャーを担当します。お客様と直接お会いするようになったため、様々な交渉や各種提案を通じて、お客様との信頼関係がいかに大切かを体感しました。特に総合商社のお客様と対面でお話しすることで、自分で調べるだけでは絶対に辿り着けない貴重な情報を沢山聞くことができる面白味も体感し、同時に、自分も対面していただいたら特に価値を出さないといけないと強く思えるようにもなりました。また、この頃に何度も英国、ベルギー、スイスに出張して日本人以外のお客様と商談を重ねて非日系の海外ビジネスを開拓していったことは、国際経験を養う貴重な経験となりました。

5年後には別の大手総合商社を担当する専門部署に異動し、主には海上保険を取り扱いながら部下を従えてプロジェクト全体をマネジメントする業務に変わりました。少し前までは独力でできなかったことが、失敗を恐れずに挑戦して、今日はできるようになっている、という部下の成長を間近で見るのはこの上ない喜びです。また、海外出張も多く、普通では見られない現場を幾つも見ることができたのも良い思い出です。
入社以来、グローバルなステージで様々な経験を重ねることができました。多様な産業分野にわたる知見と経験が深められ、様々な業種と接点をもてるのが東京海上日動の大きな魅力です。東京海上日動なら、最初はやりたいことが明確でなくても、様々な経験の中で自分のやりがいに出会える可能性が高いと思います。私は今、保険がまだ定着していないインドネシアに、保険を通じた安心安全をお届けすることで、より良い社会づくりに貢献したいと考えています。既存の技術やインフラが未整備ゆえに、新しい技術やサービスが急速に浸透しようとしているインドネシア。日系企業の進出を支えながらこの地の発展に関われることが、この上ないモチベーションとなっています。