To Be a Good Company

イノベーションで、
保険を超える新たな価値を。

16年目

村田 祐介 Yusuke Murata

  • 営業部門(航空産業担当)
  • 2006年入社
  • 法学部卒
  • #グローバルコース
  • #8年目~
  • #マネージャー
  • #営業
  • 2006年
    入社 神戸支店 営業第二課配属
  • 2011年
    化学産業営業部 営業第四課
  • 2017年
    企業営業開発部 企業営業グループ
  • 2021年
    航空保険部 営業課

※年次・仕事内容は取材時のものです。

スマートシティ、MaaS、インダストリアルIoTなどのデジタルイノベーションの推進、保険プロパイダーの領域を超えた事業戦略の立案などを歴任。ドローンや「空飛ぶクルマ」などの次世代エアモビリティの推進にも挑み、新しい東京海上日動の成長を牽引する。

従来の航空保険の提案と並行して
次世代エアモビリティの推進にも注力。

私の所属する航空保険部は、ヘリ・小型機を含む航空機の運航会社、羽田空港・成田空港などの空港、航空機を調達する商社、リース会社、メーカーなどに損害保険を日々ご提案しています。例えば、ヘリコプターを運航している事業者に対しては飛行中や機体を整備している時に起きた事故に対する保険を、商社に対しては海外から調達した機体をお客様に引き渡すまでの期間を補償する保険を提供しています。また、空港に関しては、空港内での施設管理業務や飲食・物品販売業務に対する保険のほか、旅行客が空港内で加入する海外旅行保険などを提供しています。コロナ禍・脱炭素の影響を大きく受けている航空業界全体を担当する営業部門として、お客様の事業環境変化に寄り添い、新たに顕在化したリスクに対するご提案や新しい保険販売モデルの検討にも取り組んでいます。

こうした業務と併せて、航空保険部では部内に横断的なチームを編成してGX(グリーントランスフォーメーション)や次世代エアモビリティの推進にも力を入れています。その中で私は、様々な強みをもつ15名のメンバーから成るチームのリーダーを担っています。特に次世代エアモビリティの領域では、来年度からのドローンレベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)を念頭に置いた法整備が進められていたり、2025年大阪・関西万博での「空飛ぶクルマ」の商用飛行に向けて官民共同での検討が進められていたりと、大きな変革期に差しかかっています。技術の進歩により、操縦者がドローンを目視せずに飛ばしたり、一人の操縦者が数十機のドローンを同時に運用したりすることが可能になるなど、新しい運航技術が生まれる一方で、新たなリスクも生まれてきています。そのため、機体の破損や第三者への賠償、機体の捜索・回収にともなう費用の補償などの従来の保険だけではなく、「新たな補償」や、「被害者が確実に救済されるための保険加入の仕組み」、「飛行リスク評価手法」など、幅広いテーマについて社内関係者と連携しながら検討を進めています。さらに、メーカーや運航事業者、国や地方自治体などと連携して、マーケットの発展や社会受容性の向上に向けた実証実験などにも共同で取り組んでいます。ドローンレベル4、その先の空飛ぶクルマの社会実装に向けて、安心と安全の提供を通じて社会に貢献していきたいと思います。

保険プロバイダーを超えた事業戦略立案や
デジタルイノベーションなどを推進。

入社して最初に配属されたのは神戸支店。営業として重厚長大産業と地場企業を中心に担当した後、化学産業営業部で大手製薬メーカーを担当しました。その当時からイノベーション領域に強い関心を抱き、0からマーケットをつくっていく仕事に従事したいと考えていました。そんな私の思いに応えていただき、現在の業務に至る入り口となったのが2017年に異動した企業営業開発部です。企業営業開発部は当社の企業営業の統括と施策立案、営業支援を行っている部署です。ここでは、「事業戦略パートナーアプローチ」の推進を担当しました。事業戦略パートナーアプローチとは、当社が単なる保険プロバイダーではなく、お客様の事業課題に徹底的に寄り添い、リスクマネジメントや価値共創でお客様の事業発展を支える真のパートナーとして選ばれること。その実現に向けて、戦略構築やソリューション開発、企業との対話支援を主に担っていました。例えばIoTの領域では、工場で使われる機械の故障の予兆検知をするサービスを開発していた企業との共創に取り組みました。故障の予兆を検知したことに伴って発生する調査費用や予兆を見逃して物損に至った場合の修理費用を補償する保険をサービスの付加価値としてセットにすることで、工場がより安心してIoTサービスの導入に踏み切れるような環境づくりに取り組むとともに、故障に起因する工場内での事故リスクを小さくする仕組みを構築しました。

また、当時兼務していたデジタルイノベーション部では、スマートシティやMaaS、製造・輸送・物流などの産業分野を対象としたIoTなどのデジタルアジェンダに取り組むチームに所属し、社内関係者とともに様々な取り組みに関与しました。各領域に関わる企業の技術やサービスと、当社が持つデータや保険・ソリューションを組み合わせて、社会課題を解決する新たな価値を創出するのがミッションです。例えば、スマートシティでは防災が大きなテーマの一つとなっています。これまで当社は被災されたお客様に保険金をお支払いする形でお役に立ってきましたが、防災や通信に関する技術を持つ会社と協業することで、スマートシティというフィールドの中で貢献の幅を広げていくことができます。自然災害の発生やそれによる損失を予測する技術や、災害情報を住民の方に迅速にお伝えする仕組み、予測に基づいて事前に対策を講じたり避難したりする費用を補償して事業者や住民の方の行動変容を促す新しい保険の仕組みなど、自然災害が年々増えていく中でパートナー企業とともに「被害の最小化」「逃げ遅れゼロ」を目指した取組みを進めていました。

様々な共創によって新たな価値を創出。
若手にも大きなチャンスが待っている。

イノベーション領域は、今後も外部との共創が大きなテーマとなります。当社の役割は、大企業やベンチャーなど、プロジェクトに参画する多種多様なプレーヤーを巻き込み、それぞれの強みや技術、サービスを組み合わせて新たな価値を創造すること。また、新たな技術・産業の発展は、必ず新たなリスクを伴います。かつて自動車産業の誕生とともに「自動車保険」が生みだされ、その後のモータライゼーションを支えたように、イノベーションを起こそうとするプレーヤーとともに新しい保険、サービスを創造し、産業の発展に貢献していきたいと思っています。

航空保険部は、新しい東京海上日動を担っていく部署の一つです。それだけに、思いをもって積極的に行動する社員には、若くても責任のある仕事が任せられています。例えば、空飛ぶクルマは、次世代の航空保険戦略の中心の一つと位置づけられていますが、社外の大企業も含めた事業者や中央省庁、自治体との対話・ネットワーキングは、入社4年目の若手社員に担当してもらっています。保険会社での経験や社会人としての経験は不足しているかもしれませんが、社会の役に立ちたいという情熱や自己研鑽を怠らない姿勢、好奇心と行動力によって、関係者から絶大な信頼を寄せられています。また、日常業務においても、お客様との話題が"デジタル"になることが多い現在は、保険会社の常識にとらわれない「デジタルへの感度の高さ」や「自由な発想」といった若手の個性が一層発揮しやすい環境にあると思います。リーダーとして必要な支援は行いながらも、これからも積極的に若手にチャンスを与えていきたいと考えています。