To Be a Good Company

社会貢献への思いを携え、
モビリティ領域で
新たなビジネスを創る。

18年目

今井 啓二 Keiji Imai

  • 経営戦略部門(営業戦略)
  • 2004年入社
  • 経済学部卒
  • #グローバルコース
  • #8年目~
  • #マネージャー
  • #経営戦略

100年に一度の大変革期にある自動車業界で、自動車メーカー・ディーラーと一緒になって新たなビジネスを創造する。そして数々の業務を通じて培った経験と知見を後輩たちに継承。イノベーションを見つめる視線の先には、常に「社会貢献」への強い思いが息づいている。

  • 2004年
    入社 旅行業営業部 営業第三課配属
  • 2008年
    大阪自動車営業第一部 営業第一課
  • 2014年
    自動車メーカー 出向
  • 2016年
    東京自動車営業第二部
  • 2020年
    自動車営業開発部 自動車営業グループ

※年次・仕事内容は取材時のものです。

大変革期にある自動車業界で
新しいビジネスを創造するために。

自動車営業開発部は、全国に広がる自動車メーカー・ディーラー担当部支店の後方支援部隊として、研究開発、戦略企画、営業推進など幅広い業務を担います。コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化など、自動車業界は今、100年に一度の大変革期にあり、日々急速に環境の変化が生じています。そのような中、私のミッションは、新たなビジネスの創造を自動車メーカー・ディーラーと一緒になって先導し、地域社会への貢献に寄与することです。業務としては、単なる保険プロバイダーを超えてクライアントの経営戦略立案に寄り添う「経営戦略パートナー領域」のマネジメントおよび次世代自動車領域支援の担当となります。
メーカー・ディーラーとともに、自動車販売とは異なるMaaS(マース:Mobility as a Service)の領域で新しいチャレンジをスタートしています。地域住民や旅行者一人ひとりの細かな移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせ、検索・予約・決済などを一括で可能にするサービスです。日本は交通課題大国と言われるほど、公共交通や移動サービスの最適化が図られていない地域が数多くあります。特に地方では、免許を返納した高齢者の方が徒歩圏内に公共交通が無く、病院や買い物に行く事にも不自由しています。

そのような方々に最適な移動手段を提供するソリューションとしてMaaSが注目されています。例えば、移動手段が限られていたエリアにオンデマンド交通として小型のバスを走らせ、AIを活用して他の交通機関や移動サービスと連携、スムーズに周回させていくような仕組みです。実現のためには、自治体が中心となり事業者や地域住民への働きかけを行うだけでなく、地元の有力企業であるディーラーがクルマの提供や会員企業集めをしたり、東京海上日動がネットワークを活かしてスタートアップを含めたテクノロジー企業との連携を図ったりと、複数の組織がそれぞれの強みを持ち寄り、地域のために団結しています。ディーラーは地域に選ばれる事業会社として存在感を増すだけでなく、免許返納後もお客様との長い信頼関係を継続し、その輪を家族や親族などに広げていくことができます。こうしたスキームや戦略を立案するのも私たちの任務です。今後も公共交通や様々な移動サービスとの連携を主導してMaaSの輪をさらに広げたり、移動中の病気や怪我に対応した保険を組み込むなど様々な施策を考え実行することで、より安心安全な社会の実現を目指していきたいと考えています。

中古車サブスクリプションビジネスの成功。
0からビジネスを立ち上げた経験が財産。

私は入社後に東京で旅行会社を4年、大阪で自動車ディーラーを6年担当した後、2014年に自動車メーカーに出向しました。大変革が迫る自動車メーカーの内部で、様々な課題に挑みました。仲間と共に汗を流し、何度も壁にぶつかりながらも乗り越える経験をしました。この出向で、製造から販売に至るまでメーカービジネスのすそ野の広さに、ビジネスとしての面白さを肌で感じ、また東京海上日動を外から俯瞰して見ることができ、自分の人生観が大きく変わったと思っています。出向から戻り、東京の自動車営業部に異動してからも同社の担当となりました。車が「所有から利用へ」とトレンドが変わる兆しが見え始めた中で、中古車のサブスクリプションモデルを同社と共に0から立ち上げた経験は、決して忘れることができません。当時は自動車メーカーとして初の試みであり、課題は山積。社内では「前例もなく現状の保険内容では対応し切れない。そもそもマネタイズできるのか?」といった懸念の声が上がりました。一つひとつの声に、練り上げたロジックと情熱で挑む日々が始まりました。私は同社企画部のメンバーと会社は違えどまさに二人三脚で課題解決策を共同立案し続け、最後はお互いの会社に「挑戦しないと何も始まらない、今やらないでいつやるのだ」と説得を繰り返し、「そこまでいうならやってみよう」と、ついに双方からGOサインが出ました。記者会見にも同席の上、いよいよサービスインのときのワクワク感は今でも鮮明に記憶しています。

結果、自動車メーカーとして初の中古車サブスクリプションビジネスは、用意した車が僅か数日ですべて契約済となる大盛況。その後、ユーザーの声に耳を傾け、改善を重ねることでさらに市場が反応するという好循環を招き、事業が成長していきました。この経験は、本当に貴重な財産となっています。
先述のとおり、出向している期間は外から東京海上日動を見る機会にもなりました。それまで当たり前として捉えていたことですが、当社の人材育成にかける制度や投資は本当に手厚いものがあります。新人社員に一人の先輩社員が付き、仕事のマナーから業務のイロハまで丁寧に面倒をみるSP制度や、上司が定期的にキャリアビジョンや業務の悩みなどを聞く定期面談など、一人ひとりの成長にフォーカスした育成制度が実に豊富です。加えて、「人を育てる」という熱い想いが一人ひとりに根付いていることで、こうした仕組みがより強固なものになっています。私もたくさんの先輩方に愛をもって指導いただきました。今、そのバトンを後輩たちに渡しているところです。

ビジネスの形は変わっても、
根底にある「社会貢献」への思いは変わらない。

現在は、マネージャーとしてチームメンバーの成長をサポートする立場にいます。
メンバーのキャリアビジョン(なりたい姿)実現に向けて、全力で支援することがマネージャーの重要な役割と考えています。その際、決して自身が考えるキャリアビジョンを押しつけるのではなく、心理的安全性を確保しつつ本人が「どうなりたいのか」を引き出し・応援することが大切です。そのためには、メンバーとの十分な対話を質・量とも確保する必要があります。私の場合は、通常の業務接点とは別に毎月2回1対1のミーティングを実施し、そのうち1回はキャリアビジョンや、より高い成果を出すための対話を行っています。さらに、メンバーには緊急度は低いが重要度の高い「ワクワクする仕事への挑戦」を強く促しています。お客様・社員・パートナー企業・地域社会の「四方良し」の広い視点で自らが物事を考え、行動・発信する。この挑戦によって得た経験・知識・ネットワークが自身の成長につながり、「ワクワク」が仕事のやりがいエンジンになると考えています。

先に述べたとおり、自動車業界は今、100年に一度の大変革期にあり、日々急速に環境の変化が生じています。それに伴い、保険ビジネスの形も大きく変わろうとしていますが、我々の根底にある「社会貢献」への思いは変わることがありません。それは、当社のフィロソフィーであり、私のライフワークでもあります。業務を通じて社会貢献の範囲をどんどん広げていきたいと考えています。