ITの力で
東京海上グループの
あらゆるビジネスに
変革をもたらす

上屋 佳子 Kako Kamiya
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2018年入社 東京海上日動システムズ㈱出向
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2021年IT企画部 企画グループ
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2024年IT企画部 ビジネスプロセスデザイングループ
※年次・仕事内容は取材時のものです。
入社1年目より、社内新システムに搭載するAIの開発に携わる。プロジェクトリーダーや当社全体のIT企画を俯瞰する役割も歴任。今後“ビジネスとITの両方に精通した人材”に成るべく、IT分野から東京海上グループのビジネス変革を目指し、中長期に渡る方針・戦略の実現に挑戦している。
ぜひIT部門 QAもご覧ください。
あらゆる産業に密接に関わり「社会の挑戦を後押し」する
損害保険事業をITの力で支える
私が所属するIT企画部は、東京海上グループのITに関するすべてのプロジェクトを統括しています。企画・開発した仕組みを利用するのは、グループ全社員3.6万人のみならず、代理店さんやお客様まで幅広い方が対象です。経営層〜各部門の様々な要望を整理し、プロジェクトのグランドデザインの作成、人員配置や予算管理を行います。
IT企画部は当社で推進するプロジェクトのほぼ全てに関与しており、ITの力が会社を変革する重要な“解”になることを実感すると同時に、「限られたITリソースの中で最大限の効果を得るための戦略を考えること」も私たちの責務と捉えています。また、直近では“損害保険業の枠を超えた全く新しい事業”を行うグループ会社設立に伴う、新たなITプロジェクトへの参画も増えています。
現在担当している主な業務は、営業部門における全社的なビジネスモデルの変革プロジェクトです。IT担当としてプロジェクトに参画し、ビジネスの変革に伴って必要となるシステム改修や新規システム開発の企画をリードしています。また、社内ポータル、社内情報系基盤や、当社社員が日々使用するPCの環境改善にも関わっています。目先の課題だけでなく、10年後・20年後の当社を取り巻く環境を踏まえ、当社システムがどうあるべきか、AIなどの新技術をどのように活用していくべきかを議論していると、自分が当社の将来の一翼を担っている実感とやりがいを強く感じます。
私はもともと、当社の“人”に惹かれて入社しました。インターンシップやOB・OG訪問で、先輩方の仕事にかける“熱い想い”を知り、それぞれが各分野のプロとしてのプライドを持って働いていることに憧れを抱きました。
正直、学生の頃は「損害保険=火災保険や自動車保険」のイメージが強く、それほど関心のある業界ではありませんでしたが、当社会社説明会やインターンシップに参加した際、損害保険があらゆる産業と密接に関わる「社会の挑戦を後押ししている存在」だと知り、その点も魅力を感じました。
入社してわかったのは、先輩方が常に学び続けていて、その結果一人ひとりが“プロ”として活躍しているということ。ITは特に変化が速く、その変化に追いつき、未来を想像しながら“今何をすべきか”を考える必要があります。日々学び続けることは大変ですが、最先端のIT技術の活用で、業界や社会をリードすることができるのもIT企画部の魅力であり、当社が企業や社会に貢献する上でITが大きな力になると確信しています。

1年目から大きな成果・経験を得られた
「若手もチャレンジできる機会の多い社風」
入社後に出向した東京海上日動システムズ(以下、システムズ)で最初に任されたのは内製でのAI開発。大学時代に情報工学を専攻し「テキストマイニングを用いた知識体系化」の研究をしていましたが、当時は生成AIも無く、当然AIの開発経験もありません。当社でもAIの内製開発は前例がなく、最初は「自分にできるのだろうか…」と思い、あまり自信がありませんでした。それでも社内のデータサイエンティストを含む経験豊富な先輩方に支えてもらいながら、何とか開発することができました。当時、AIベンダーも同様の開発をしており、内製開発のAIとベンダーが作ったAIのどちらか優れている方が採用されることになりましたが、“新人研修での現場業務の経験や現場へのヒアリングの結果を活かし、より高い精度で実務にマッチしたAIを開発できたこと”で最終的に私たちが作ったAIが選ばれ、とても大きな達成感を得ることができ、自信に繋がりました。開発したAIは現在当社損害サービス部門で幅広く活用されています。
2年目にはお客様がWeb上で保険金請求を行うためのシステムの新規開発において、プロジェクトリーダーも任されました。15人程度のメンバーの統括や、他部門・年上の先輩社員との連携・推進など、少し背伸びしながら進めた本プロジェクトでの経験は、自分自身を大きく成長させてくれたと感じています。
若手にも関わらずこれだけの成果・経験を積めたのは、社内の支援体制が大きく影響していると思います。入社直後にシステムズへ出向し、大小様々なプロジェクトが動いている中、若手の私にも積極的に責任あるポストを任せてもらえました。プロジェクトメンバーには私より経験が豊富にある先輩方も多くいましたが、積極的に若手の意見も取り入れようという風土があり、入社年次に関わらずフラットな関係性を築くことができたことも、成長を後押ししてくれた大きな要因だと感じています。

今まで以上にIT・ビジネスの知見を深め
「中長期に渡るビジネスの大変革」に挑戦したい
2021年より本社IT企画部に戻り、当社全体のIT戦略の企画・立案や、AI開発の経験を活かしたデータ利活用の推進、システムズの中長期的な経営計画の策定支援など、これまで以上に会社・グループ全体を見渡す重要な役割を担うようになりました。現在は会社の一大プロジェクトである営業部門のビジネスモデル変革にIT担当として携わり、ビジネスとITの両面から大きく変革していくことの難しさを実感しながらも、営業部門の社員にとってワクワクするような、そしてお客様・社会により付加価値の高いサービスを提供できるような変革となるよう、議論を深めています。
現状では、営業部門のビジネスモデル変革のように「中期経営計画」に基づいて立ち上げたプロジェクトを推進していくことが多いですが、将来的にはより高い視座で当社のビジネスやシステムを俯瞰し、自らIT変革の方針や戦略を考え提案できる人材になりたいと考えています。
IT領域だけでなくビジネス領域にも視野を広げ、知見を深めることにより、双方の視点から保険とITの力でお客様や社会に貢献できる存在になりたいです。