To Be a Good Company

資産運用ビジネスを極め、
革新の時代に挑む。

7年目

杉浦 遼馬 Ryoma Sugiura

  • 資産運用部門
  • 2015年入社
  • 理工学部卒
  • #グローバルコース
  • #4〜7年目
  • #理系
  • #コーポレート
  • #資産運用
  • 2015年
    入社 資産運用第三部 融資グループ配属
  • 2019年
    経済産業省 出向
  • 2021年
    東京海上ホールディングス㈱
    財務企画部 財務企画グループ

※年次・仕事内容は取材時のものです。

お客様からお預かりした大切な保険料を中長期的ビジョンのもと安定運用する。保険会社ならではの強みを活かし、グローバルマーケットに挑む。DXやESG投資などの新たな潮流に合わせて変革し、日々挑戦を続けていく。

東京海上グループ3社の資産運用を統括。
結果が収益に直結するやりがいのある仕事。

東京海上ホールディングスの財務企画部は資産運用部門を統括する部署です。その中で、私は東京海上日動、東京海上日動あんしん生命、日新火災、3社の資産運用の統括を行なっています。具体的には、3社がお客様からお預かりした保険料の特性を分析した上で、今後10年間といった時間軸でどういったポートフォリオを構築すべきか、中長期的なビジョンを策定して各社の資産運用部門に共有しています。こうしたビジョンの策定には、当社グループが引き受けている保険の特性の分析が欠かせません。こうした各社の保険ビジネスの動向も考慮し、どのような金融商品にいくら投資するかを模索しています。

保険会社の場合、お客様の大切な保険料をもとに運用するので、リスクを見極めながらの運用が鍵となります。東京海上グループの資産運用の強みの一つは、海外拠点との連携にあると考えています。2012年に買収した子会社のデルファイは、米国における運用力に大きな強みを持っており、同社の深い知見は3社の資産運用にも活用されています。同社には10人以上の駐在員がおりますが、こうした駐在員をはじめ、多くの関係者と連携しながら資産運用戦略を練り上げています。グローバルな金融市場と向き合い、リスクに対してリターンを最大化していく。その重要性と任務の大きさ、結果が収益としてあがっていくダイナミズムが、大きなやりがいとなっています。

2年目で担当企業をもち様々な経験を重ねる。
資産運用の専門性の高さを自らの強みに。

2015年に入社して最初に配属されたのは、資産運用第三部融資グループ。財務諸表や事業計画をもとに国内企業の分析を行い、融資判断をする業務に携わっていました。毎日30分間の朝会では、前日の金利や株式、為替市場の動向について共有されます。専門用語が飛び交う会議なので、最初はついていくのに必死でした。しかし、出てきた言葉をメモして後で調べたり、先輩に聞いたりしていくと、次第に資産運用のおもしろさが見えてきました。日々、知的好奇心が満たされる喜び、投資が利益として目に見える形であがっていく達成感。交渉、議論、説明、その過程で駆使するロジカルシンキングは、私が学生時代に学んできたことの延長上にありました。その時、自分が極めるべき専門性はこのフィールドなんだと実感しました。2年目からは、売上高が数兆円レベルの企業も含め一人で20〜30社をまかされるようになりました。低金利があたり前の時代の中、融資先への貸出金利の交渉をさせて頂いたことは、とても良い経験になりました。

その後、経済産業省へ出向。日本経済のマクロ調査を行う部隊に従事しました。調査から見えてきたデータや知見を、日本の景気を良くするための経済政策立案につなげることがミッション。消費増税があった2019年、コロナ禍に見まわれた2020年と、たまたま日本経済が停滞した時期だったので、マクロ調査の意義が高かった時期といえます。時には大臣や事務次官など、大変多忙な方へ説明する機会もありました。その際は、数分という限られた時間で相手の印象に残る説明が求められます。大切なのは「大臣の関心事は何か」を常に考えること。自分が伝えたいことより、相手の興味関心にフォーカスして説明をしていました。こうした、常に相手のことを考える姿勢は、現在の仕事を行う上でも心がけていることです。

英国ファンドで本場の投資プロセスを体感。
ポートフォリオマネージャーからの評価が自信に。

これまで様々な経験を通じて成長を実感することができました。中でも、印象に残っているのは2019年に投資先である英国のファンドに1週間トレーニーとして出張させていただいた経験です。その英国ファンドでは、リーダーであるポートフォリオマネージャーを筆頭にアナリストが4、5人付いて投資に関する議論を行います。私は、アナリストの横に座り、本場の分析手法と投資プロセスを間近に体感することができました。アナリストによる投資提案、それに対するポートフォリオマネージャーのフィードバック。白熱する議論を生で体感できた経験はこの上ない財産です。私自身は米国の自動車メーカーの投資判断についてポートフォリオマネージャーにプレゼンするという課題も与えられました。同自動車メーカーの現状の収益分析、販売台数の将来見通し、ESGの観点でのガソリン車への規制強化のリスク、などの複合的な観点をもとに、投資はできると結論を見出しました。そのプロセスも含めてプレゼンテーションしたところ、ポートフォリオマネージャーからも評価いただき、とても自信になりました。

今、資産運用業界を取り巻く環境は劇的に変化しています。世界的に金利が低い環境で、更なる収益をあげるためにどのような投資領域に進出するか。当社資産運用部門にとっても重大な命題です。現在の投資領域は、日本・米国・欧州が中心ですが、その他のエリアへの投資も一部始めています。投資する金融商品としても、一般的な債券に限らない商品への投資も実施し、収益の向上を目指しています。
また、ESG投資についても、市場規模が年々大きくなってきており、大変注目度が高まっている領域です。また、働き方や業務の高度化という観点で、DXを進めることも重要です。2021年度にはフランスのスタートアップSESAMm社と協業を開始し、記事のテキストなどの定性データを活用した市場分析機能の構築を検討しています。時代の潮流に合わせ、大きく変わっていく資産運用ビジネス。その未来を見つめながら、人のため社会のために邁進していきます。