To Be a Good Company
"理系" × TOKIO MARINE

当社が直面するすべてのリスクと格闘する日々。その中で実感する成長と手応え。

グローバルコース

岡部 美乃理 Minori Okabe

コーポレート部門(リスク管理) 2009年入社 アクチュアリー

学生時代の専攻内容

情報理工学系研究科数理情報学専攻
広くは数理工学と呼ばれ、具象(現実)と抽象(理論)をモデル化により結び付け課題解決を図る計算幾何学を専攻。具体的にはアニメ、ゲームなどで使われるコンピュータグラフィックスの研究に取り組んでいました。

アクチュアリーだけではなく別の分野の知見も得たかった。

就職先は二つに絞っていました。一つは、大学院での研究を延長させ、情報通信関連企業での研究者か技術者。もう一つが、数理的な素養を活かした保険会社のアクチュアリー(保険数理業務の専門職) への道です。数理的な知見は保険に限らず、金融や証券でも必要とされ、実際にその分野へ進む先輩も多いのですが、やりがいを実感しにくいような気がしていました。それでも当社を選ぶことになったのは、損保業界の中でも東京海上日動なら、アクチュアリーだけではなく他の新しい分野へのチャレンジもできると感じたからです。就職活動中に先輩社員に実際に会って、IFRS(国際財務報告基準)や経済価値ベースのソルベンシー規制(※)への対処など、重要なテーマについて業界全体をリードしていることや、数理的素養を持ち海外で活躍する人が多いといったことを知り、当社への入社を決めました。

(※)経済価値ベースのソルベンシー規制:経済価値ベースのソルベンシー規制では、保険会社の資産・負債の両方を時価に基づいて評価する。

海外事業の拡大に伴うリスクを分析し、経営判断の一翼を担う。

入社して5年間はリスク管理部門で、数理決算、IFRS対応のシステム開発、自然災害リスクモデルの検証などを担当。6年目に異動し、海外事業の ERM(Enterprise Risk Management /リスクベース経営)業務に携わっています。
現在当社は戦略的 M&Aで海外企業を傘下に収め、グローバルビジネスを積極的に拡大しています。それは海外企業が有する新たなリスクも加わることを意味します。そこで世界中のERM担当者と情報交換しながら、東京海上グループの海外事業リスクを算出。経営陣へ、経営に及ぼすインパクトなど数字の背後にあるものを提示しています。当社のグローバル事業はグループの利益の約1/3以上を占めるほどに拡大しています。この成長著しい分野において、重要な経営判断に活かされる分析を担う業務は非常にダイナミックで手応えのある仕事です。

数字の持つ意味を考え、現実の判断につなげる面白さ。

現在のセクションで私が作り出す数字は、当社の「リスクアペタイト・フレームワーク」(※)にも活かされています。このフレームワークは、グローバルなフィールドにおいて、当社が"最高品質で選ばれる企業"であるために不可欠な内部統制作りを指し、まさに会社の在り方そのものに関わる重要な業務。単に数字 の算出に終わらせず、例えば算出したリスク量とリターンを照らし合わせ、仮にリスクを減らすべきだと判断すれば、そのリスク分散や再保険といったさまざまな施策につなげるなど、徹底的な分析に基づき自らの見解や将来予測を報告。経営判断に役立てることに、やりがいを感じています。
入社後の5年間も数理決算や IFRS対応のシステム開発など経営に関わる業務を担い、若手でも裁量権の大きな仕事を任されて現在の業務に必要なスキルを磨いてきました。当初の目標であったアクチュアリー正会員にもなり、数理的素養を活かしながら海外事業を担う現在の業務は、東京海上日動でなら新しい分野へのチャレンジもできるはず、と感じた私の思い通りのキャリアであり、やりがいを感じています。

(※)リスクアペタイトとは、経営目標達成のためのリスクの種類と許容範囲の策定であり、それを起点にした業務・収益計画、コンプライアンス方針、リスク管理方針など、さまざまな内部統制の仕組みのことを指す。

※仕事内容および所属部署は取材当時のものとなります。