To Be a Good Company

代理店と真摯に向き合い、
育んだ信頼関係が、
新たな挑戦の礎となる。

3年目

鶴留 里紗 Risa Tsurudome

  • 営業部門(代理店経営支援担当)
  • 2019年入社
  • 法学部卒
  • #エリアコース
  • #1〜3年目
  • #営業
  • 2019年
    入社 東京新都心支店 専業チーム配属

※年次・仕事内容は取材時のものです。

世の中すべての人に「保険」という安心安全をお届けする代理店、彼らの営業活動をあらゆる側面から支援するのが契約業務プロセス担当。高度な専門性が必要で、代理店とも対等に渡り合わねばならない。その難しい業務をこなし、さらに新たなシステム導入の牽引役も果たす。入社3年目にして新入社員の教育係にも抜擢。将来の有望株と期待されている。

ベテラン揃いの代理店と育んだ信頼関係。
最新テクノロジーの推進など、重要任務も担う。

私が所属する東京新都心支店専業チームは、代理店を通して個人・法人のお客様に保険商品を提案する部署です。新宿区、中野区など200以上の代理店を担当しています。その中で、私は契約業務プロセス担当として代理店への様々な支援を行っています。具体的には、代理店の経営支援、組織構築、社内制度の見直し、時には採用までアドバイスを行うこともある、幅広い分野の知識と高い専門性を要求される業務です。相手は、現場で保険を実際に販売されているベテランの営業マン。配属初日から代理店担当になり、新人であることから不安を抱かれたり、お叱りを受けることもありましたが、根気強くコミュニケーションを重ね、真摯に向き合うことで、次第に信頼関係が育まれていきました。「この案件は鶴留さん以外には任せられない」そんな言葉をもらえるまでになりました。

そんな折、会社の重要な業務を担当することになりました。「超AIプランニング」というシステム導入の推進役です。従来、保険の更新手続きは代理店がお客様の状況やニーズをくみ取って提案する、「人力」で行っていました。このシステムは、その提案の一部をAIが自動で行う画期的なもので、システムの導入は画一的に行われていたのですが、実際に代理店に活用してもらうことは極めて困難でした。これまでの業務プロセスに慣れていらっしゃる代理店の方からは、「業務をAIに丸投げしてしまうように感じる」「お客様との信頼関係があるので、AI提案は不要だと思う」「操作が分かりにくい」とお声をいただくこともありました。そういった方には、導入の意義やこのシステムによって生まれる新しい価値をしっかりとご理解いただけるよう、丁寧にお話をしました。具体的には、このシステムは業務推進に役立つのは勿論、普段の取り扱いが少ない商品の説明を補助してくれる機能があったり、AIを通して、お客様のお子さんやお孫さんなど、次の世代とのコミュニケーションにつなげることもできるなど、改めて超AIプランニングを活用するメリットをお伝えしました。その甲斐あってか、システムを信頼し、ご活用いただける代理店が少しずつ増えていきました。「使ってみるとお客様に好評だった」「生保の説明は苦手だったけれど、うまく説明できた」。そんな言葉をいただいた時、私の仕事は、仕組みの導入だけでなく、それを手に取って使う方との絆も重要なのだと実感しました。

入社3年目にして、新入社員の教育係を担当。
育成担当としての責任を感じながら、後輩の成長が大きな喜びへ。

当社には、「SP制度」という独自の育成制度があります。同じ職場の先輩が育成担当(SP)として、原則1年間、マンツーマンで新入社員の指導・相談にあたる制度です。今年からこのSPを務めています。入社3年目で選ばれることは珍しいそうで、最初は驚きました。うれしい反面、私自身まだまだ未熟なので、後輩にきちんと指導ができるか、不安と責任感を強く感じていました。
損害保険はお客様の人生を支援する大切な商品。いわば命をお守りするもの。常にお客様に寄り添うべき仕事です。仕事内容だけでなく、こうしたマインドセットも後輩へ伝えていかなければならないと考えていました。
新入社員はコロナ禍で入社し、研修はオンライン。同期もオンラインで知り合い、初めて担当する代理店へもオンラインで営業する。その結果、どうしても代理店と距離ができているように感じました。そこで、コロナが少し落ち着いた時期に、思い切って直接訪問した方がいい。そんなアドバイスをしました。最初は戸惑っていた後輩も、実際に訪問してみると、代理店との距離をぐっと縮めることができたと喜んでいました。対面でコミュニケーションをとることで、相手の立場をより理解できますし、仕事の組み立て方も変わります。

私も新人の頃は自分の意見を押し付けて、代理店の方から何度もご指摘を受けました。その時、先輩から言われたのは、「相手の立場に立つ」ということでした。当時は視野が狭く、知識も乏しい状態。必死で足掻いていたので、周囲に目を向ける余裕がなかったのです。この指摘は、まったくその通りだと腑に落ちました。ですから後輩には、「一度立ち止まって業務全体を見直し、今の状況を再確認しよう」。そのようなアドバイスを行なっています。こうして毎日互いに切磋琢磨しながら向き合っている後輩が見違えるほど成長するのを目のあたりにすると、大きな喜びが込み上げてきます。
また、当支店独自の人事育成施策ではありますが、「メンターメンティ」という制度もあります。自分のキャリアビジョンや仕事の悩みをマンツーマンでベテラン社員に相談できる制度です。今年は、入社20年目の女性社員がメンターになってくれました。初めてきちんとお話をした方ですが、お仕事の悩みなどをざっくばらんに相談できる雰囲気をつくってくださり、いつも気遣ってくださいます。コロナ禍でオンライン中心のコミュニケーションにならざるを得ない中、育成担当としての悩みを相談したところ、「一度、一緒にご飯に行ってプライベートの話もしてみたらどうか、年次の枠を越えて話せば大丈夫」と助言をいただきました。早速実行してみると、後輩との関係性がガラッと変わったのです。私自身もまだまだ視野が狭いので、それを広げてくださったことに感謝しています。常に寄り添い、励ましの言葉をかけてくださるメンターの方は、私にとって大切な存在です。

「失敗したら俺が頭を下げにいくから」
先輩にいただいた言葉の数々が原動力。

超AIプランニング推進の事業に携わったことで、一歩成長できたと感じています。入社3年目で推進の取りまとめ役になったので、悩んだり苦しんだりしましたが、それを支えてくれたのは、先輩からいただいた言葉でした。「失敗してもいいから、やってみろ」「失敗したら俺が頭を下げにいくから安心していいよ」。チームリーダーからの温かい言葉に大いに励まされたことを今でも覚えています。

現在はエリアコースの支店勤務ですが、将来はもっと視野を広げ、社会全体に関わるような仕事に挑戦したいと思っています。企業としてお客様に何を提供できるか。どうすればもっと安全安心な社会を構築できるか。そうした高い視座から商品・サービスを企画する業務に就きたいと考えています。入社前から、東京海上日動のキーワードは、「人」だと感じていました。物を扱う企業ではなく、人に貢献できる職業に就きたい。そう願っていましたので、人を支援する仕事ができる毎日に喜びを感じています。