コマーシャル営業の基礎知識
コマーシャル営業の基礎知識 コマーシャル営業を総括する柏木賢治。君と先輩の上司にあたる。
リスクコンサルティング
- 柏木
- 「まずはコマーシャル営業における当社の方針を簡単に説明しておこう。 コマーシャル営業で最も大切なのがリスクコンサルティング。これには大きく分けて2種類ある。 リスクサーベイとロスプリベンション(損害防止サービス)だ。 リスクサーベイとは、保険提案の前に、クライアントが抱えているあらゆるリスクを徹底的に洗い出すこと。その上でクライアントに最適な保険を提案することになる。 ロスプリベンションは、保険を提供するだけでなく、そもそも損害(ロス)を出さないために何をすべきかを、膨大なデータを統計的手法などで分析した上で提案すること。 保険会社は今、プロのリスクコンサルタントとしての能力が求められている。当社は全世界に拠点を持ち、情報収集力・分析力・企画力は既に他をリードしている。ますますエキサイティングな仕事を展開していけるというわけだ」
保険自由化
- 柏木
- 「1998年7月に、今まで規制に縛られていた保険が自由化されたのは知ってるね。算定会という括りの中で、“商品も保険料率も横並びでなければいけない”という概念が撤廃され、マーケットがオープンになったわけだ。外資系保険会社の低価格商品も、次々と日本に乗り込んできている。本当の意味での競争が本格化したのである。ここでも我々は圧倒的な強さを誇る。自由化のずっと前からあらゆるマーケットでクライアントのニーズを的確につかむ努力を行ってきたからだ。“競争に勝つこと=保険料を安くすること”と考えてはダメだ。ニーズにマッチした画期的な商品なら、クライアントは受け入れてくれる。我々の企画力、ノウハウそして世界レベルのネットワークを駆使して、この分野でも“本領発揮”していこうと思う」