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海外部門

寺田 誠 Makoto Terada 2000年入社

学生時代から信条にしてきた言葉は「意志あるところに道は通じる」。若手時代や海外勤務時代に経験した辛く逃げ出したくなる時にでも、必ず道は開けると自分に言い聞かせ、乗り切ってきた。これからも強い意志を持って、目標に向かい、道を切り開いていくつもりだ。

創業時から脈々と受け継がれる挑戦のDNA

保険という仕組みは産業の成長、経済発展のために必要不可欠なインフラ。東京海上日動は創業の翌年からアメリカやイギリスに進出、日系企業の海外進出を実現し、ともにグローバルマーケットへ挑み続けてきました。その挑戦の歴史が「世界のTOKIO MARINE」というブランドを築き、金融機関の中でトップクラスの海外事業を創り出してきたのです。私が所属する海外部門は、M&A(企業の合併・買収)を含めた海外事業の戦略策定、海外関連・子会社の経営管理を手がけており、海外事業拡大の中核を担う部署。
入社時は、コマーシャル営業部門に配属され、大手情報通信企業を担当。当時担当していたクライアントが海外の企業に買収され、数千億円規模の「通信インフラ」のリスクをカバーする「保険プログラム」が海外の保険会社に切り替えられてしまったことがありました。当社にとっては大打撃、私も相当なショックを受けました。その後、諦めることなく、クライアントへのアテンドを繰り返し、クライアントの「事故データ」「事業実態」に則したソリューションを粘り強く、何度も提案。その結果、当社のプログラムが再評価され、結果として1年後に海外の保険会社からの切り替えに成功、以前より大規模な「保険プログラム」をクライアントに提供することになったのです。クライアントのオフィスから出た直後に上司から「よくやったな!」と熱い握手を求められた瞬間、これまで経験したことのない「達成感」がこみ上げてきたことを今も鮮明に覚えています。この経験が、海外のメジャー保険会社と対峙した最初の経験であり、私のビジネスの原点になっています。

海外駐在で学んだIntegrity(誠実さ)の重要性

現在海外部門で私が担当しているのは、巨大リスクを世界中の保険会社が相互に転嫁し、リスクの分散を図る再保険事業。地震やハリケーンなどの数千億・数兆の規模のリスクは単体の保険会社では引受は難しく、安定した補償の提供は実現できません。「再保険」は巨大リスクを確実にカバーするために必要不可欠な仕組みなのです。
私が駐在したバミューダにある再保険子会社では、海外のメジャー保険会社との難交渉を繰り返しながら、世界規模の自然災害に伴う巨大リスクを引き受けることがコアビジネス。もともと海外勤務は希望しており、「語学」「再保険」の勉強をしていたので、それなりの自信をもって現地へ向かったのですが、赴任してたった数日でその自信は吹き飛びました。「語学力」「専門性」の高い壁にぶつかり、人生の中で最も苦しい時間を過ごしました。この時期には二度と戻りたくないですね(笑)
バミューダでは40名弱(当時)の社員のうち日本人は私を含めわずか3名。その他は世界各国から集まった再保険のプロフェッショナルたちです。すべての会議はネイティブスピードで進み発言は一言もできず、仕事は経験豊富な「再保険のプロ」が対応するので回ってこない。何もできない自分に苛立ち、すっかり自信も喪失してしまいました。そんな中、自分にできることは何かと真剣に考え始めたのです。結果、浮かんできたのは、これまで大切にしてきた「ビジネスに対し誠実であれ」ということ。常に一人ひとりの考えを尊重し、約束したことはどんなに多忙を極めても確実に実行すること。そんなスタンスで臨んでいくことで、次第に社内のメンバーとも信頼関係が芽生え、最後は任された社内プロジェクトを成功させることができました。海外勤務により様々なことを得ることができましたが、最大の財産はメンバーとの間に築かれた強固な信頼関係だったと思います。
保険という「カタチ」のない商品には「信頼」が必要不可欠、その信頼を創り出すものは社員一人ひとりの「誠実さ」。海外勤務を経験し、特に文化や言語の異なる人とビジネスを行う中で、日々相手の立場を尊重し、約束したことを着実に実行する「誠実さ」が最も重要なものなんだということを再認識しました。

将来の夢は東京海上グループを

世界No.1保険グループに押し上げること

私は大学時代に米国の大学へ短期留学をし、授業で現地の学生に全く歯が立たない現実と、日本という国に興味を持つ学生がほとんどいないことに大きなショックを受けました。この体験から「いつか、世界規模で輝ける仕事がしたい」という志を抱くようになり、あらゆる産業のリスクをカバーすることを使命とする東京海上日動に入社を決めました。そうした想いから入社当時から海外勤務希望が強く、入社8年目にバミューダの再保険子会社へ駐在員として赴任し、世界規模で輝ける仕事をするという夢が一つの形となりました。
今後、これまでの経験や自分の専門性を活かして世界規模で輝ける仕事をすることで、グループ全体の収益拡大を推進し、東京海上グループを世界でNo.1の保険グループへ押し上げていく、そんな夢を抱き、日々奮闘しています。

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