上司・柏木賢治の 語句解説

PML(Probable Maximum Loss)

予想最大損害額

「PMLは、想定される最大の損害額のこと。リスクサーベイの結果や過去のデータを分析して、事故が起こった場合、たぶん最大の被害・損失はこうなりますね、というシナリオを描くわけだ。ひとつのリスクにおいて、何十種類ものシナリオを書き、その中の最大のものがPMLになるわけだ。 PMLを低く見誤って保険を設計すると事故が起きたときに十分な補償が得られないし、逆に高く予想してしまうと、必要以上の補償額を設定することになり余計な保険料をいただくことになってしまう。正解がない分、さまざまなノウハウ、膨大なデータや経験を生かしながら、予想していくしかないわけだ。どんなシナリオを描くか。そこが保険会社の腕の見せどころ。コマーシャル営業の醍醐味だね」