仕事の現場

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グローバル経済を支える世界有数の
総合物流企業に最高品質の
オペレーションを提供する。

  • 朝来野敦 コマーシャル営業部門(94年入社)
  • 朝来野敦

    コマーシャル営業部門
    (94年入社)

<取材当時の内容です>

24時間世界一周、グローバルな船舶保険のオペレーション

貿易立国である日本は、国際物流の実に90%以上を海上輸送に依存しており、海運は日本経済の動脈にあたります。現在のクライアントは海運を主体とする世界有数の総合物流企業。私が所属する部署ではクライアントが所有する350隻超、JV案件を含めると400隻を超える船舶の船舶保険を担当し、クライアント側の保険専任チームと連携してオペレーションを行っています。
国際航路に就航する外航船のうち、日本の商船は約2,800隻で、ある統計によると世界の外航船の約13%を占めています。そのうち、担当しているクライアントが所有する船は400隻ですから、日本の商船の14%、世界の外航船の1%を我々のチームが担当していることとなります。
船舶保険のオペレーションはチームワークが要。私が所属する課では、7名のチームを中心に、事故対応を行う損害サービス部門や、商品開発、再保険、事務を担当するサービス部門等と連携して対応しています。チームメンバーやクライアントと緊密にコミュニケーションをとり、有事だけでなくどんな時でも円滑な対応を行えるようにマネジメントするのが私のミッションです。私の連絡先は世界中の関係者全員にオープンになっており、24時間365日、様々な問い合わせや連絡が入ります。船舶保険が付保された船舶が世界中に点在する特定の海域を航行する場合、保険会社が事前に承認する必要があり、私の元には毎日世界中の商船の船長から現在の所在を知らせるメールが届きます。多い日には100通以上届くこともありますが、これらのグローバルなオペレーションに対して迅速かつ適切な判断・対応を行うことが求められています。

航海の安心と安全を支えるパートナーとして、

万全なオペレーションでクライアントのニーズに応える

船舶保険の難しさは、船が航行する世界中のどの場所においても均質で普遍的なサービスを提供し続けることにあります。
外航船は世界のあらゆる場所を航海しており、いつどこでどのような不測のトラブルに見舞われるかわかりません。万が一の際には、我々営業と両輪である損害サービス部門に一報が入り、即座に当社とクライアント、そして弁護士やレスキュー会社といった専門性をもったプロが連携し、損害を最小限に食い止められるよう対応を進めるのです。
大型の外航船には建造費が数百億円にのぼるものもあり、これらはいわゆる巨大リスクです。よって、船という大事な資産を守る手段である損害保険と海運業は不可分の関係にあり、クライアントにとって当社は航海の安心と安全を支える文字通りのビジネスパートナーなのです。そんな私たちに求められるのはクライアントの船が世界中のどこへでも安心して航海できるよう、そしていざという時にサポートできるよう予め万全のオペレーション体制を関係者と構築しておくこと。400隻の外航船全てに対してその責務を果たすためには、単に保険商品の提供にとどまらず、関係者間の緊密なコミュニケーションと、あらゆる観点から地道で緻密な作業や周到な配慮が必要となるのです。
これからも日々の情報収集に努め、いついかなる時もよりよいサービスを提供するために挑戦し続けたいと思っています。

あらゆるリスクを見極める

リスクマネジメント体制を構築したい

私は入社以来一貫して船舶保険に携わってきました。新人配属の大阪、本店、日本一の海事産業の集積地といわれる愛媛県・今治市での営業を経て、現在の職務を担っています。
船ができるところからその一生を全うするまで、船舶保険に関する様々な専門的知識と経験を培う機会に恵まれてきましたが、それらに甘えることなく更にクオリティの高いサービスを提供できるよう今も学び続けています。
船舶保険に携わる人間に最も大切な資質は「好奇心」だと私は思います。物流を辿っていくと、その過程は複雑で様々なリスクが潜んでいることがわかります。ですから、「この船はどこから出てどこへ行くのか。どんな商品を積んでどう加工されて、どのルートで消費者の手に渡るのだろうか」というように、船だけでなく、何にでも興味を持つ人が向いていると思います。
船は車、石油、石炭、鉄鉱石、小麦等、我々の生活に密接に関係するあらゆる物を運んでいます。その物流に損害保険というビジネスが密接に関連し、世の中に貢献していることを思うと、社会的使命の大きさと共にやりがいを感じます。
昨今は異常気象や内戦等の政治的混迷、不透明な世界経済等、複雑な要因が絡み合って総合物流企業のリスクはより一層複雑かつ増大していますが、時代の荒波に揉まれながらも常に挑戦と進化を続けるクライアントのため、ひいては日本経済を支えるためにも、将来は海上分野だけでなく、総合物流企業が直面するあらゆるリスクを見極め、マネジメントできるようチャレンジしていきたいと考えています。

朝来野敦の職場

朝来野が所属する部署は3営業課・1室で構成されており、総勢約60名。営業地域は東京を中心とした東日本と海外、業種は海運・造船・海洋土木・石油開発・水産業界等、広く海に関係する業界を担当している。
そのうち、朝来野が担当課長を務める営業第一課は主に海運・造船・海洋土木業界を担当している。

※上記は取材当時の内容です。

TOPICS:記憶に残る言葉

「疲れた時こそもう1軒クライアントに行け」「あんたらのおかげで安心して仕事ができるわ」

一貫して営業に携わってきた中で、忘れられない言葉が2つあります。1つは新人時代に先輩から言われた「疲れた時こそもう1軒クライアントに行け」。諦めたらそこで終わりですから、どんな仕事でも最後のひと踏ん張り、というタイミングでこの言葉を思い出します。
もう1つも、やはり新人時代の経験ですが、ある法人のお客様を新規開拓した時に社長さんから言われた「あんたらのおかげで安心して仕事ができるわ」という言葉。営業として事前の安心を届けきることができた喜びとこの仕事のやりがいを噛みしめました。今も私の原動力となり続けている魔法の言葉です。