仕事の現場

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最高水準のリスクコンサルティングを
武器に企業経営を動かす

クライアントの事業活動に入り込み、企業経営に
不可欠な「リスクマネジメント」を担う。

  • 冨岡秀太 コマーシャル営業部門(08年入社)
  • 冨岡秀太

    コマーシャル営業部門
    (08年入社)

<取材当時の内容です>

業務と戦略

リスクマネジメントを担う使命感と責任

企業による事業活動には、常に様々なリスクが潜んでいる。例えばメーカーであれば、製品を製造する工場での火災、輸送・物流途上のトラブル、製品に起因して発生した事故・・・。クライアントに向け、そうしたリスクに対しプロの視点でコンサルティングを行っているのが、コマーシャル営業部門である。冨岡秀太の所属する部署は主に大手紙パルプ企業や製罐(せいかん)企業をクライアントに持つ。
「入社して、今の部署に配属され、大手製紙メーカーを担当することになりました。初めてクライアントの工場に行ったときのことは今でも鮮明に覚えています。広大な敷地に配置された巨大な装置を使って、パルプの原料であるチップから用紙が生産される工程を見て圧倒されました。同時にこの工場の生産設備やそこで働く従業員の方々の安心と安全を守ることが自分の使命なのだと認識するとともに、自分自身の仕事の“責任の重さ”を実感し、身が引き締まる思いでした。」
東京海上日動のコマーシャル営業部門は、クライアントに対して単に自社の保険商品を提案するだけにとどまらない。クライアントの社内・工場内に入り込み、施設そのものから、モノの流れ、人の動き、機械の稼働状態までを調査し、クライアントさえも気づかないリスクを顕在化させる。そして洗い出したリスクに対し最も効果的なソリューションを提供する。すなわちそれこそが「リスクコンサルティング」であり、このリスクコンサルティングを駆使し、クライアントの100年後の経営を実現するのが冨岡の最大のミッションなのだ。
「リスクコンサルティングを行う上では保険の商品知識を身につけることも重要ですが、それ以上にクライアントを深く知ることが重要です。例えば、クライアントが最も大切にしているものは何なのか、生産している製品がどのようなプロセスを経てグローバルマーケットに出荷されているのか、クライアントの計画している新規プロジェクトは何かなど。クライアントの事業の生命線となるリスクを深く把握していることがリスクコンサルティングを行う上で必要不可欠です。まだまだ先輩たちのようにはいかないですが、クライアントの事業(製紙業)、そしてそれを取り巻くリスクについては誰よりも把握しているという自負をもって日々仕事に取り組んでいます。」
今や、企業経営の最重要課題はグローバルに拡大するリスクへの対処であり、リスクマネジメントの重要性はますます高まっている。リスクコンサルティングのプロとして、クライアントから冨岡に寄せられる期待は大きい。

仕事の魅力

経営を守る「プロ」として、巨大リスクに対峙する

リスクコンサルティングの醍醐味は、クライアントが抱える複雑化した巨大リスクに対峙することにあると冨岡は語る。
「特に、一昨年4ヶ月に亘って携わったプロジェクトで、はじめてその醍醐味、自分の果たすべき役割を実感できました。そのプロジェクトとは全国5ヶ所に所在する製紙工場や設備などを含むクライアントの数百億にのぼる資産に対するリスクコンサルティング。私は初めて経験する大規模プロジェクトだったので、クライアントに有益なコンサルティングができるか不安でしたが、上司や先輩から多くのアドバイスをもらいながら、クライアントの工場を訪問、「ロスプリベンション」「地震リスクのPML(予想最大損害額)の算出」の観点からリスク実態を調査するリスクサーベイ(※)を実施しました。
その後、リスク実態に則した「ロスプリベンション」の提案を行ったところ、工場長はじめ、施設関係者の方々に提案を受け入れていただき、工場長からは「リスクのプロから日常気づかないリスクを指摘してもらい、本当に助かりました」とのありがたい言葉もいただきました。長い時間が掛かっただけに、クライアントからプロという言葉を聞いたとき、胸に込み上げるものを感じました。
クライアントの資産に関する最新データを反映することはもちろんですが、実際に工場を訪問し、リスク実態を把握して提案に結びつけたことが“説得力のある提案”になった最大のポイントだったと思います。現地現物の大切さを強く学びました。」
※リクスサーベイ・・・ 工場や商業施設などの現地調査を行い、事故の発生や規模を増大させる箇所を抽出し、そのリスクを低減させる提案を行う。また、事故が発生した時の被害の定量化分析も併せて行う。

ビジョン

リスクの世界は奥が深く、自分の力はまだまだだと感じている。しかし一方で、リスクコンサルティングの面白さが分かるようになるにつれ、自分なりの成長も実感している。クライアントである大企業のリスクの責任者と直接折衝し、仕事をまとめていく。この与えられた裁量権の大きさが自己成長の速さを促進しているのかもしれない。
「コマーシャル営業部門への配属は自分から志望したものですが、考えていた以上に幅広い領域が存在していることに驚いています。今はとにかく多くの経験を積んで、クライアントの経営という視点で物事を考え、100年後の経営を実現できる存在になりたいと思っています。」
現在は課内に影響を与える範囲の役割だが、将来は、パーソナル営業部門やディーラー営業部門などで経験を積んだ上で、全社の営業推進に関わるような仕事に携わりたいと思っている。

冨岡秀太の職場

冨岡の所属する部署は、15名体制。社内でもチームワークが良く、団結力のあるチームとして知られている。リーダー(管理職)の方針もあって、on/offが明確で、仕事をやるときは厳しく真剣そのものだが、仕事を離れると、飲みに行く機会も多く、クリスマスや忘年会、課内旅行といったイベントは欠かさず行っている。

※上記は取材当時の内容です。

TOPICS:記憶に残る言葉

「できない理由を言う社員ではなく、どうすればできるかを考える社員になりなさい」

入社1年目、配属されて3、4ヶ月が経過した頃、ミーティングの席で上司に言われた言葉です。私がある案件について報告した際に、なぜ進捗していないのかを説明したところ、「できなかった理由は分かったが、では、どうすればいいか、HOWがない」と言われました。「○○のせいでできない」とできない理由ばかりいう人は結局何の成果も残せない。「どうすればできるのか」と常に考え続ける人が大きな成果を残せる。というような内容だったと思います。仕事で辛いときや、仕事が頓挫しそうなとき、この言葉を思い出して大きな活力にしています。