クライアントの抱える課題に向き合い、新たなソリューションを創造する。 クライアントの抱える課題に向き合い、新たなソリューションを創造する。

林 加奈 Kana Hayashi

パーソナル営業部門
2008年入社 国際政治経済学部卒

一人でも一社でも多くの人の期待に応えたい。林の働くモチベーションの源泉である。入社して初めての大災害となった東日本大震災。保険会社としての使命を強く意識し、被災地の方のお役に立ちたい一心で対応したことを契機に、林はその想いを強くした。そして巡ってきた新たな挑戦の機会。それは林にとって大きなターニングポイントとなった。

クライアントのニーズを的確に把握したリスクコンサルティングを実践 クライアントのニーズを的確に把握したリスクコンサルティングを実践

私が所属するパーソナル営業部門は、担当地域に所在する企業や個人のお客様に対して、パートナーである代理店を通じて保険プログラムの提案や保険商品の販売を行っています。私は主に、企業のリスクマネジメントを行う企業代理店とともに、クライアントの事業を守る保険プログラムの設計はもちろんのこと、従業員のための保険の提案・販売なども行っています。ハウスビルダー、金融機関、専門商社など、クライアントの業界は多岐にわたり、約15社を担当しています。
クライアントにとって、火災や自動車事故、台風や地震などの自然災害、事業活動に伴う第三者への賠償責任リスクなど、不測の事態から会社の資産や収益を守るリスクマネジメントは、重要な経営課題の一つです。リスクコンサルティングを通じてクライアントの経営の安定化と新たな事業展開への挑戦を実現するのが私のミッションです。その上で、何よりも大切なのは、クライアントが気付いていないリスクも含め、その経営に関る数十数百のリスクを洗い出し、その中から真のニーズや課題を的確に把握することです。そのために、相手に興味を持って、相手の話をよく聞き、そして相手の立場に立って考えることを心がけて日々営業活動を行っています。

新制度の立ち上げを通じて実感する、挑戦する喜び 新制度の立ち上げを通じて実感する、挑戦する喜び

新制度の立ち上げを通じて実感する、挑戦する喜び 新制度の立ち上げを通じて実感する、挑戦する喜び

仕事の醍醐味を大きく実感したプロジェクトがあります。担当しているクライアントが製造しているドライブレコーダーは、自動車に搭載し、運行情報を記録することにより自動車事故の抑制効果が期待されています。海外では広く普及が進む一方で、国内ではバスやタクシーなどの法人ユーザーに普及はとどまり、個人ユーザーの普及は進んでいない点がクライアントの課題でした。ユーザーの購入意欲を高めるためのアイデアについて相談を受けた私は、業界全体で同様の課題を抱えていることを踏まえ、事故により製品が破損した場合に、製品の再購入費用を業界団体が補償する制度の発足を提案しました。これは、高付加価値を付けることにより、従来製品との差別化とブランド力向上を図るとともに、事故発生時の再販売につながる制度になります。ユーザー・メーカー・小売店の三者にとってメリットがあるスキームを構築できるという点を高く評価いただき、提案が採用されました。一方、私が提案した制度は、制度という枠組みはもちろんのこと既存の保険商品もありません。既存の保険商品にはない新制度のリスクの見通しを立てることは困難を極め、私一人の力では前に進むことができない壁にぶつかってしまいました。諦めそうにもなりましたが、当社の商品開発部門をはじめ、社内外の多くの関係者に制度立ち上げの意義を説明し、協力を仰ぎながら参考になりうる情報を丁寧に収集することで、壁を乗り越えることができました。とりわけ、ビジネスモデルとして機能するか、メーカー側の費用対効果に問題はないかを検証するため、メーカーの製品製造過程から、市場に流通し、ユーザーが購入するまでの流れ、事故発生後の対応などを徹底的に調査し、それを制度の仕組みに反映させることも地道で非常に骨の折れる工程でした。現在、制度導入に向けた仕上げのフェーズにようやく漕ぎ着けました。補償内容の細部にわたる設計から、実際に販売に関わるカー用品販売店向けのプレゼン資料の作成や製品パッケージに添付するステッカーのデザイン案作成にいたるまで、保険という枠を越え、クライアントと一心同体となり新制度の立ち上げに向けて奔走しています。慌ただしいハードな日々ですが、クライアントの期待に応えられた充実感とともに、新制度のステッカーが貼付された製品が店頭に並ぶ姿を想像し、ワクワクする毎日を過ごしています。

熱い想いを胸に、キャリアアップをめざしたい 熱い想いを胸に、キャリアアップをめざしたい

熱い想いを胸に、キャリアアップをめざしたい 熱い想いを胸に、キャリアアップをめざしたい

新しい制度を創り上げていくこの経験は、私にとって大きな節目となったプロジェクトです。これまでは、既製の商品や既存の枠組の範囲内で、課題解決の道を探ることが大半でしたが、既存の枠組みで解決できなければ、自分でソリューションを創り出せばよい、というブレークスルーを経験することができました。実感したのは、クライアントのために、ビジョンを実現したいという"熱い想い"を持つことの大切さです。"熱い想い"が高いハードルに挑戦する原動力となり、それを乗り越えることで仕事の幅が広がり、自身が成長する喜びを実感させてくれました。今後も、ビジョンをカタチにする"熱い想い"を大切に、高いハードルにチャレンジしながら仕事の幅を広げ、着実にキャリアアップしていきたいと考えています。営業企画、商品開発、海外事業など、当社でチャレンジしたい業務が数多くあり、そうした様々な経験を積み重ね、多面的な視点を持って組織をマネジメントしていけるような人材に成長するのが目標です。

※上記は取材当時の内容です。